
7月に行った日本初のファンミーティングは全席完売し、溢れる美貌でファンを虜にしたハン・ソヒ。待望のスクリーンデビューかつ初主演を飾った韓国映画『12月の君へ』は、渋谷ホワイトシネクイント、kino cinéma新宿ほかにて全国公開中だ。
昨日12月6日(土)に村谷はるなとみょんふぁの二人が登壇した<ハン・ソヒを語ろう!>トークイベントが実施され、二人のトーク内容と合わせて楽しめる『12月の君へ』ストーリー動画が初解禁された。
■映画の会話に入り込んだようなリアルな臨場感 結末は「スアンの◯◯」だったのかーー?
映画『12月の君へ』は、俳優を夢見る高校生スアン(ハン・ヘイン)の前に現れた、人気俳優の転校生ソル(ハン・ソヒ)、二人の淡く切ない愛の詩。孤独を抱えた少女たちが出会い、「友情」と「恋」の狭間で揺れ動く“純白の冬”が始まる、冬にぴったりの淡く切ないクィア・ロマンスとして、SNSでも話題沸騰中!本作は、韓国ドラマ「わかっていても」などで大人気となったハン・ソヒのスクリーンデビュー作としても注目されており、公開翌日の12月6日(土)には<ハン・ソヒを語ろう!>と題したトークイベントを開催。ゲストはハン・ソヒがロールモデルであると公言する、若者を中心に大人気の村谷はるな(俳優/インフルエンサー)。村谷は、“日本一かわいい高校生”を決めるコンテスト『女子高生ミスコン 2022』グランプリで、ABEMAの恋愛リアリティー番組では登場するやいなや、「ハン・ソヒに似ている!」と話題になった。司会を務めるのは “ヨギソダイブの通訳さん”で親しまれるみょんふぁ(女優・司会・ナレーション・通訳・翻訳)さん。そんな二人に登壇してもらった本イベントは、完売御礼の中スタートした。
映画の上映直後という熱気が残る中、みょんふぁはハン・ソヒに似ていると話題の村谷を「映画から出てきたみたい」と紹介。さっそく作品の感想について、村谷は「ワンシーン、ワンシーンがゆったりと切り取られていたので、映画の会話に入り込んだような臨場感があって、観ていてすごく楽しかったです」と、映画の詩的な世界観に感動した様子。また、「作品後半になるにつれて、自分で自由に解釈するような見方ができたのも素敵でした」と、観客に委ねられた結末の魅力を強調した。みょんふぁも「普通ドラマや映画は、お客さんにわかるように時間をちょっと早く回したりすることが多いですが、私たちの心が消化する時間と同じように流れるからさらにリアルでしたよね。」と、同調する。さらに、みょんふぁはスアン(ハン・ヘイン)の登場シーンが衝撃的だったそう。俳優を目指すスアンが劇中でシェイクスピアの悲劇「ハムレット」のセリフ「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」のセリフを演じるシーンがあるのだが、そのシーンのハン・ヘインの魅力的な芝居に驚いたと語る。
続いて、思春期の揺れ動く感情を描いた本作で、村谷が特に共感したところを聞かれると、ハン・ヘイン演じるスアンの不器用さに共感したと回答。スアンがソル(ハン・ソヒ)に「恋愛感情があるのに隠したでしょ」と問われるシーンに触れ、「私も恋愛感情ではないのですが、自分の感情を抱え込んでしまったり、気持ちを上手に表現できない、隠してしまう癖があるので、そこにとても共感しました」と告白。みょんふぁは、この「隠してしまう」感情こそが、映画全体に流れる「モヤモヤ」につながり、それが心の中に雲がかかっているような作品の切ないムードに繋がっているのではと分析した。
映画の最大の焦点である「ソルとスアンは再会できたのか」という結末について、村谷は独自考察を披露。スアンが波に浮いているラストシーンに触れ、「私は、後半のあるシーン以降は、おそらくスアンの幻想なのではないかと思っています」と解説。「スアンの中にはいつもソルがいるよ、だから孤独じゃないよということを、その波の中のシーンで知らせたかったのでは。だからきっと、今後二人は再会するのでは、再会してほしい、という願望があります」と、再会を願うスアンの強い想いが作り出した幻想であると分析。一方みょんふぁは、「もしこの作品に続編が作られるとしたら、オープニングはソルのお墓の前で語っているスアンから始まるんじゃないかと思ったりしました。」と対照的な意見を述べ、会場は様々な解釈で盛り上がりを見せた。
■ロールモデル、ハン・ソヒの魅力は「幅広い演技」
ハン・ソヒのファンであり、自身のロールモデルでもあると公言する村谷は、彼女の魅力について熱弁を振るってくれた。ハン・ソヒを知ったきっかけはNetflixドラマ「わかっていても」だったそう。みょんふぁも同じく「わかっていても」で知ったそうで、TBSドラマ「Eye Love You」で二階堂ふみさんの相手役を務めたチェ・ジョンヒョプさんの子供の頃の母親役を演じた縁もあり、鑑賞したとのこと。村谷の1番好きなハン・ソヒ出演作を伺うと、「私、『マイネーム: 偽りと復讐』が一番好きで」と告白。「『わかっていても』とはまた全然違い、父親を殺した犯人に復讐するドラマなのですが、こんなにも幅広く演技される俳優さんなのだと思い、尊敬しています。」と、アクション演技から繊細な感情演技までこなす表現力を絶賛した。みょんふぁから、本作がハン・ソヒのスクリーンデビュー作であるという意外な事実が明かされると、村谷は「知った時、驚きました。映画にたくさん出られた後に本作の撮影をされたのかなと思うほど演技が素晴らしかった」と驚愕。自身も俳優・インフルエンサーとして活動し、さまざまな役に挑戦している村谷の視点から、ソルという役柄について語ってもらうと「あまり激しい表現に頼らずに、儚い繊細な恋心を表現されているハン・ソヒさんの演技がすごく魅力的でした。ギャップといいますか、(スアンのことが)好きなんだろうな、でも何か抱えているんだろうな、というのが伝わる繊細な表情がとても好きです」とコメント。特に、カメラの前で表情を切り替えるシーンや、海での撮影を挙げ、ソルが持つ二面性を演じきった表現力を讃えた。みょんふぁは「ソルという役を芸能人に設定した意図をぜひ監督に聞いてみたいです。子役出身の方はどうしても子供の頃から大人の世界にいて、大人にならなきゃいけない。このギリギリの年齢を描くのに、大人と子供の感情の揺れ動きだったり、そういった奥行きが芸能界にしたことで出ているのでは、と思いました」と分析した。
最後に村谷は、「私はこの作品が大好きで、もう二回も見ました。観る方によって、自由な解釈ができると思うので、みなさんの感想や解釈をSNSにあげていただきたいと思います。私も皆さんの解釈を読みたいです」と語り、大きな拍手に包まれながらトークイベントは終了した。
併せて解禁されたのは、作品の物語性と魅力をふんだんに詰め込んだストーリー動画。二人のトーク内容と合わせて、是非楽しんでほしい。
全国公開中『12月の君へ』ストーリー動画
【ゲストプロフィール】
村谷はるな(俳優/インフルエンサー)
2006年生まれ、山口県出身。
「女子高生ミスコン2022」にてグランプリを獲得し、一躍注目を集める。
以降、「山口県警」や「衆議院議員総選挙」などの公共CMをはじめ、テレビCM6本に出演。
行政・企業問わず多岐にわたる広告案件に起用されている。
2025年春に上京後、FANY:Dにて配信中のドラマ『侵略者は家族のふりをする』で主演に抜擢。
女優としてのキャリアも本格的にスタートさせている。
SNSでは韓国風メイクが話題を呼び、10代・20代前半の女性層を中心に支持を集めている。
みょんふぁ(女優・司会・ナレーション・通訳・翻訳)
大阪出身。在日韓国籍三世。
女優・司会・ナレーション・通訳・翻訳など、マルチ女優として活動。
2015年に文化庁在外研修で韓国国立劇団にて俳優留学。
日韓演劇の活性化を目指し、演劇作品を相互翻訳し、両国で公演をプロデュース。
2017年、第9回小田島雄志翻訳戯曲賞を授賞。
舞台では、椿組や流山児事務所、桟敷童子、チャリT企画、燐光群、HOTSKY、ワンツーワークスなどへの客演の他、『花の秘密』『オ・セヒョク特集』、ひとり芝居『母MyMother』など、定期的に自身の企画公演も行う。
演劇だけでなく映像方面でも日韓を繋ぐべく2023年にSORIFAを設立。
日韓キャスティングやマネージメント業も行い、日韓共同制作の映画やドラマ、バラエティなどの現場では、出演・通訳・セリフ指導など、表裏を駆け回っている。TBS『EyeLoveYou』『ラヴィット』、NHK『東京サラダボウル』、フジテレビ『人見の人事』。Netflix『匿名の恋人たち』出演中。
<STORY>運命に導かれるように親しくなった、二人の少女。俳優を夢見る高校生スアン(ハン・ヘイン)の前に、都会から美しい人気俳優のソル(ハン・ソヒ)が転校してくる。煌びやかな世界で自分を見失ったソルの心は、スアンの青く燃えるような演技に惹かれていく。放課後、冬の海でサーフィンをした二人は、冷えきった体を炎の前に寄せ合い、互いの孤独に触れながら少しずつ心を通わせていく。しかし、思春期の揺れる想いは「友情」と「恋愛」の狭間ですれ違い、ソルはスアンの前から姿を消してしまう。
成長して人気俳優となったスアンは、あのとき伝えられなかった想いを胸に、今もなおソルの面影を探し続けている。そしてある寒い雪の日、彼女はふたたび、冬の海へと向かう。
監督:ユン・スイク 出演:ハン・ソヒ、ハン・ヘイン
2024年 | 韓国 | 韓国語 | 87分 | ビスタ | カラー | 5.1ch | 原題 폭설 | 日本語字幕 長夏実 | 配給 Elles Films
©2025 Elles Films Co., Ltd.
公式HP:https://ellesfilms.jp/heavysnow/
公式X:@Elles_no_eiga 公式Instagram:@elles_films0722 ハッシュタグ:#12月の君へ
2025/12/07 16:14 配信
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