【合同インタビュー】小芝風花、韓国人気ウェブ小説原作・復讐ラブロマンス「私の夫と結婚して」で熱演! 「日本ならではの衝撃に注目してほしい」

韓国の人気ウェブ小説「私の夫と結婚して」が、日韓共同プロジェクトとして日本で映像化! 小芝風花と佐藤健がダブル主演を務め、「SUPER EIGHT」の横山裕や白石聖も共演。本作は、10年前にタイムリープし、過去の運命を変えようと奮闘する復讐(ふくしゅう)ラブロマンス。6月27日よりPrime Videoで世界独占配信されている。今回は、主人公の神戸美紗役を演じた小芝風花にインタビューを実施し、役作りの苦労や共演者との撮影現場の雰囲気など、たっぷりと語ってもらった。


-- 人気ウェブ小説、韓国版のドラマもヒットしている中でのキャスティングなので、プレッシャーもあると思いますが、この作品に出演が決まったときの率直なお気持ちをお聞かせください。韓国版のドラマも観ましたか?

小芝風花:出演が決まってから韓国版のドラマを拝見しました。女性同士の激しい戦いがやっぱり面白いなと思いました。日本オリジナル版の台本には日本独自の要素も加えられていて、同じ“戦い”でも表現が違うんです。髪の毛を引っ張り合ったりすることはなくて(笑)。でもやっぱり、漫画原作やリメイク作品には元からのファンの方がいらっしゃるので、その方たちにも楽しんでもらえるかというプレッシャーは毎回大きいですね。特に今回は人気作品なので、賛否も分かれるだろうなと思って、ドキドキしながら参加しました。一番ドラマに参加したいなと思ったのが、韓国のチームと一緒に仕事ができるということが今まで経験がなかったので、いろいろ学ばせていただきたいという気持ちが大きくて、出演を決めました。


-- 第一の人生と第二の人生でキャラクターが大きく変化しますが、演じ分けで苦労した点は?

小芝風花:“同じ人間”としての一貫性は持たせたいと思いました。でも、性格も生き方も大きく変わっていくので、そのバランスが難しかったです。復讐を決意した2回目の人生で急に強くなりすぎると、「じゃあ1回目はなぜああだったの?」という矛盾が生じてしまうので、そのバランス調整がとても難しかったです。特に撮り順がバラバラだったこともあり、感情の流れや成長の段階を組み立てるのに苦労しました。例えば、1回目の人生では、他人からの言葉をそのまま受け入れていた美紗が、2回目では違和感を覚えるようになり、それを復讐の原動力にします。その変化をどの程度はっきり表現するかについては、監督と細かく「これ強すぎませんか?」と相談して調整していきました。


-- 1回目の人生の美紗について言いたいことがあるとしたら?

小芝風花:(笑)。いや、でもわかるんですよね。今はだいぶ私も自分の意見とか、これおかしいなって思うことは言えるようになってきたんですけど、10代や20代前半の頃って、やっぱり周囲の目が気になるんですよね。あまりにもこの2人(麗奈と友也の写真を見ながら)が強すぎたというか、特に、美紗は小学生の頃から麗奈に強い影響を受けていて、支配的な関係が当たり前になっていました。家庭環境でも母親の機嫌に気を使うような環境で育ち、空気を読み過ぎることが習慣づいていたので、周囲の空気を保つために自分を抑えて笑顔でいることが癖になっていたんだろうなと思います。だからこそ、美紗の弱さも責めきれず、「わからなくもないな」と思えます。


-- 役作りについて何か準備されたことはありますか?

小芝風花:最初に病気のシーンから始まるので、体重をちょっと減らしたいなって思っていたんですけど、撮り順がバラバラだったのと、リテイクになってしまったシーンもあったので、それができなかったのが、ちょっと心残りです。最初のシーンでは、ちょっと頬をこけるようにはしてみたんですけど、撮り直しになってしまいました。なかなか、撮り順がバラバラになる現場って、日本ではそこまでないんです。もちろん、似たようなことはありますが、今回みたいにクランクアップ間近まで主要なシーンが撮れていない、というのは本当に珍しいと思います。しかも今回は、時代が変わったり、病気の描写があったりで、髪型やウィッグ、衣装など、いろんな要素が関わってきます。だから「もう1回撮り直したい」というシーンが多かったんです。で、それがストーリーのど真ん中に入ってくるから、つなぎもうまくいかない場面もあって…。そこが大変でした。


-- 韓国のスタッフとの撮影現場はいかがでしたか?

小芝風花:監督をはじめ、皆さんとてもチャーミングで、いいお芝居だったら「すごく良かったよ」ってジェスチャーでも伝えてくださいましたし、日本語をめちゃめちゃ覚えてくださっていて感動しました。通訳を介さず直接指示してくれることもありました。「ここはゆっくり」とか、私たち日本人のスタッフさんにもそうやって指示してくださって、すごく丁寧に接してくれました。ただ、やはり言葉の壁はあって、意図のすれ違いで「そうじゃなかったのか…」と後からわかることもありました。なので、「言葉が理解できていたら…」という悔しさは結構ありました。英語ができていればもっと直接的にコミュニケーションできたのに…という悔しさも残りました。

-- 韓国チームならではの演出で印象的だったことはありますか?

小芝風花:「表情が力んでるから、もっと普段の自然な感じの方がきれいだよ」とか、見た目についても細かくフィードバックをくれたんです。アングルや照明の使い方にもこだわっていて、「どうすれば女優さんがもっと美しく映るか」を真剣に考えてくださっていました。そこがとても新鮮で学びになりました


-- 撮影現場の雰囲気や共演者との関係について教えてください。

小芝風花:現場の雰囲気はすごくよかったです。みなさんと話しやすくて、今回の現場は大変なことが多かったんですけど、共演者の皆さんと話せる環境だったので、楽しく撮影できました。
聖ちゃんとは、役が「親友であり復讐相手」でもあるので、「このシーンこうした方がいいかな?」という相談もできましたし、健さんにも「ここちょっと不安なんですけど…」と相談させてもらったり、真面目な話もできたり、砕けた話もできる。すごくありがたかったです。


-- 現場の雰囲気を盛り上げていた「雰囲気メーカー」的な人はいましたか? やはり、小芝さんですかね。

小芝風花:そうだったらうれしいんですけど(笑)。でも、スタッフさんがすごく個性的で面白くて、特に途中から入ってくださった助監督さんが面白くて、言動がずっと面白くて、元気をもらっていました。


-- 脚本面で、韓国版との違いについて感じたことは?

小芝風花:日本版は少しマイルドというか、コメディー要素やほっこりする場面もあります。自分のシーンではないんですけど、浮気現場を目の当たりにした時に感情を爆発させないでいるのは日本人くらいだそうです。自分のシーンではないんですけど、浮気現場に乗り込むシーンがあったのですが、監督から「もっと感情を出していい」「もっと言ってくれても大丈夫」とおっしゃっていたので、日本と韓国の感情表現の違いを実感しました。


-- 監督さんにも相談されながら演じていたとのことですが、普段の役作りでも監督と話し合う方ですか?

小芝風花:基本的には一人で台本を読み込んで、自分なりに流れを組み立てていきます。リハーサルの時に「今どうでしたか?」と確認したり、迷った時に「どっちがいいですかね?」って監督に相談させていただくことはあります。今回は韓国の方だったので、最初の本読みの時に「自分で思っている以上にやってほしい」って言われたこともあって、でも私が「流れ的にはこうだからこれくらいだと思うんですけど、どうですか?」って、普段よりもディスカッションはよくしていました。


-- 物語の設定である「命を落としたはずが10年前に戻る」という展開についてはどう思いますか?

小芝風花:すごく面白いですよね。特に美紗は「いい人生だった」と自分に言い聞かせて生きてきたけど、最悪の結末を迎えてしまいます。その中でもう一度チャンスをもらえるって、物語として面白いなって思いました。でも自分だったら絶対に離れちゃうな…。復讐することがきつくて…。自分をずっと見下してきて、さらには自分を殺した相手の復讐のためとはいえ、もう一度彼らと関わるっていうのがめちゃめちゃ苦しいし、しんどいと思うんです。演じていてもそう思ったので…。なので、私だったら逃げるなと思います。でも彼女は、自分を取り戻すために覚悟を決めてあえてその道を選んでいて、すごく強いなと思いました。


-- 演技のオン・オフの切り替えはどうされていますか?

小芝風花:私はあまり「スイッチがある」っていう感じではなくて、集中するかしないか、だけかもしれません。本番が始まったらグッと集中して、カットがかかったらスッと切り替える。だから、つらいシーンでも家に持ち帰ることはほとんどないです。もちろんシーンの最中は沈んでたりしますけど、帰る時には「お疲れさまでした~!(明るい笑顔で)」っていう感じです(笑)。


-- 監督は韓国の方でしたが、韓国語を覚えたり、教えてもらったりししことはありますか?

小芝風花:教えてもらった言葉はド忘れしてしまったんですけど(笑)。「アンニョンハセヨ」、「スゴハショッスムニダ(お疲れさまです)」、「アッサ(やった)」、「チルムニイッソヨ(質問があります)」とか、何個か覚えてました。韓国語で質問があるって言っておきながら、日本語で質問するんですけど(笑)。顔合わせに行った時、「日本語を覚えているからちょっと待ってくださいね」って携帯のアプリを見ながら日本語で言ってくださったので、私もちゃんとコミュニケーション取りたいなと思って、まずはハングルから勉強したんです。でも…パッチムで心が折れてしまって(笑)。「なんでこれ(音節の末尾の子音)がこっち(母音の音節の初声に移って発音)に来るの?」みたいな(笑)。なので、使えそうな単語だけ覚えていきました。


--今回の作品を通して、自分の演技について新たな発見はありましたか?

小芝風花:今回の作品に限らずなんですけど、集中力が高まった気がしていて。泣くシーンや感情が爆発するようなところで、自分の中から感情がバーッと自然に沸き上がってくる感じが出てきたんです。前は雑念があって集中できなかったりしたんですけど、この1年ぐらいでそれが変わってきていて。今回の作品はシリアスなシーンが多かったけど、集中して入れた気がします。


-- その集中力の変化に、なにかきっかけはあったのでしょうか?

小芝風花:たぶん、年齢と役への共感の深まりが関係しているかもしれません。ある作品で「子どもを亡くす母親」の役をやったときに、自分がリアルにそういう感情を感じられる年齢になったのかもしれないって思ったんです。10代や20代前半の頃にはなかった、「自分ごととして感じられる」ことが増えてきたんだと思います。だから今回の美紗の役も、例えば麗奈や友也和也くんへの気持ち、亘さんへの気持ちにも共感できたと思います。悩みも含めて、自然に入り込めたのかもしれません。


-- ドラマの冒頭で「そんなに悪い人生じゃなかった」と語られますが、小芝さんにとっての「幸せ」とは?

小芝風花:いっぱいある~! こうやって作品に参加させてもらえること、それを観てくださった方の反応で「うれしいな」「幸せだな」って感じることも多いし、おいしいごはんを食べているときも幸せだし。今めっちゃ幸せだなって感じています。


-- 自分の人生をやり直せるとしたら、変えたいことはありますか?

小芝風花:どうだろ…。この仕事はすごく好きなので、だから変えたいとは思っていなくて…。ただ、幼稚園くらいから英語を習いたかったなと思います(笑)。本当に苦手で。カタカナ英語なんですよ(笑)。今回、韓国の方と英語でコミュニケーションを取る機会が多くて、やっぱり話せたらよかったな…と感じました。勉強が無理なんです(笑)。本当に眠くなっちゃうんですよ。学生の頃からなんですけど、苦手意識が強すぎて、どうにも集中できなくて、だから耳で吸収できる年齢からやっておけば良かったなと思って…。


-- 韓国といえば美容大国ですが、なにか美容で気をつけていることは?

小芝風花:パックはするようにしています。朝と夜のスキンケアも、頑張りたいんですけど…。夏になったら、ビタミン美容液を使ったり、シミ対策をちょっと意識するようにしたりはしています。


-- 最後に視聴者へメッセージをお願いします。

小芝風花:2度目の人生を得た美紗が、どう復讐していくのか、そして一度目では交わらなかった亘さんとどう交わっていくのか。そこを楽しみにしていてほしいです。韓国ドラマが好きな方も、日本ならではの演出や流れの違いもあるので、新鮮に感じていただけると思います。ぜひ楽しんで観ていただけたらうれしいです。




作品情報
Amazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』
6月27日よりPrime Videにて独占配信。韓国の大ヒットドラマ『私の夫と結婚して』と同名のNAVERウェブ小説を日本キャストでオリジナルドラマとして実写化。37歳で夫(横山裕)と親友(白石聖)に裏切られ、不幸な死を迎えた神戸美紗(小芝風花)が、10年前に戻って夫と親友への復讐を決意する。

話数:全10話
キャスト: 小芝風花 佐藤健
横山裕 白石聖
田畑智子 黒崎レイナ 七五三掛龍也 清水伸 安部聡子 津田寛治
原作: LINEマンガ 「私の夫と結婚して」(作者 sungsojak)
監督:アン・ギルホ
脚本:大島里美
企画:CJ ENM Japan、STUDIO DRAGON
制作:JAYURO PICTURES ENT.、松竹撮影所 

Amazon Original『私の夫と結婚して』 2025年6月27日より毎週金曜日2話ずつPrime Videoにて配信。
© 2025. CJ ENM Japan/ STUDIO DRAGON all rights reserved

佐藤健 & 小芝風花、「私の夫と結婚して」日本版製作発表会 Full Ver.


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2025/07/04 15:46 配信
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