
“軍白期”(軍入隊によるブランク)を終えたトップボーイズグループ2組が、揃ってカムバックを予告し、歌謡界が騒がしい。来年初めに、ニューアルバムでの活動を目標に、カムバックへの準備に拍車をかけている「BTS(防弾少年団)」と「EXO」の話だ。
◇ ファンコンサートでのコラボステージにカムバックへの期待が上昇
まず、カムバックを予告したグループは、“グローバルアイドル”「BTS」。「BTS」は、2022年11月に最年長のJINの入隊を基点に、“完全体”活動ができない“軍白期”に突入した。翌年、J-HOPE、RM、V、JIMIN、JUNG KOOKらが順番に入隊し、SUGAが社会服務要員として代替服務を開始しながら、個人活動にも“終止符”を打つことになった。
「BTS」の7人のメンバーは、6月付で、国防の義務をすべて終え、長かった“軍白期”を終えた。その後彼らは、速やかに“完全体”のニューアルバムやツアーの準備を開始すると知らせ、全世界のファンの心をときめかせた。メンバーたちは、「来年春に団体アルバムが出る予定」とし、「団体アルバムなので、すべてのメンバーの思いが全部入りそうだ。初心に戻って作業する」と明らかにした。
「BTS」のカムバックに対する関心は、最近、彼らが歴代最大規模のワールドツアーを準備しているという海外メディの報道が出て、今一度、高まった。
アメリカの「Bloomberg通信」は、業界関係者たちの話を引用し、「BTS」が、来年3月のカムバックアルバムを発売した後、全世界を周り、約65回の公演をする新しいワールドツアーに突入する予定だと報じた。このメディアは、「BTS」が準備中のツアー日程の中で、30回を超える公演が、北米地域で開かれる予定だとも伝えた。
「Bloomberg通信」は、アメリカの音楽産業専門メディアの「Pollstar」の集計値を引用し、「BTS」が2015年から2022年まで、講演活動だけで約3億ドル(約4304億ウォン)の収益をあげたという点を指摘し、彼らのカムバックのニュースに注目した。
このうち、JINが先月31日と11月1日の2日間、インチョン(仁川)市ミチュホル(弥鄒忽)区の仁川文鶴(ムナク)競技場の主競技場で開いた単独ファンコンサートの現場に、J-HOPE、JUNG KOOK、JIMIN、Vがサプライズで登場し、「BTS」のカムバックが近づいたことをさらに実感させた。J-HOPEとJUNG KOOKは初日、JIMINとVは2日目に、JINと共にステージを飾り、客席を埋め尽くしたファンを熱狂させた。
5日には、JIMINとJUNG KOOKの旅行バラエティーコンテンであるDisney+「Are You Sure?!」のシーズン2が公開される便りも伝えられた。12月3日から24日まで、毎週水曜日の2本ずつ公開されるこの番組は、「BTS」のカムバックが迫っている雰囲気を、さらに盛り上げてくれるものと見られている。
◇ “エクバンウォン”(EXO+防弾少年団+WANNA ONE)時代を共にした「EXO」まで帰還
興味深いのは、このような雰囲気の中に、「EXO」のカムバックの便りまで伝えられたという点。「EXO」は、12月13日から14日の2日間、インチョン・チュン(中)区のインスパイアアリーナで、ファンミーティング「EXO‘ verse」を開催する。彼らは、ファンミーティングで、ファンと再会した後、来年の第1四半期中に新しいフルアルバムを発売し、カムバック活動を展開する。
「EXO」は、2012年のデビュー時から爆発的な人気を集め、翌年から多数のミリオンセラー音盤を誕生させ、低迷していた歌謡界の音盤市場に活力を吹き込んだ。2013年にデビューし、活動時期が重なる「BTS」とも縁が深い。「EXO」が人気疾走を続けたなかで、「BTS」が本格的に人気軌道に乗り、「PRODUCE 101」シーズン2のデビュー組「Wanna One」が突風を起こし始めた時は、いわゆる“エクバンウォン”という新造語が作られたりもした。「EXO」、「BTS」、「Wanna One」の2組が、歌謡界を掌握しているという意味だった。
「EXO」のメンバーの中には、XIUMINが2019年5月、一番先に入隊した。最期に入隊したKAIの入隊時点は、2023年5月。「BTS」と異なり、各メンバーが同じ時期に入隊せず、“軍白期”を完全に終えるまで、相当な時間がかかった。「EXO」は、9月にSEHUNが代替服務を終え、すべてのメンバーが国防の義務を履行した“グンピル”(兵役を終えて除隊した状態)グループとなった。
「EXO」は、“軍白期”を送る渦中に、時々、活動が可能なメンバーが集まり、ニューアルバムを出した。グループの最後のアルバムは、2023年7月に発売された7thアルバム「EXIST」。今回のファンミーティングとニューアルバムの作業には、SUHO、CHANYEOL、D.O.、KAI、SEHUN、LAYの6人が共にした。メンバーの中のCHEN、BAEKHYUN、XIUMINは、SMエンタテイメントと清算金もんだいで、法的争いを起こしており、活動参加が難しい状況。双方が葛藤を乗り越え、「EXO」の“完全体”カムバックが実現されるかも関心事だ。
歌謡界に大きな道しるべを残した「BTS」と「EXO」のグループ活動再開は、象徴性が大きい。彼らの復帰は、「NCT 127」、「SEVENTEEN」など次期トップボーイズグループの走者たちが、“軍白期”シーズンを迎え、“完全体”活動が難しくなったことに対する“物足りなさ”を慰めてくれるうれしい便りだ。「NCT 127」のメンバーの中では、テヨンとジェヒョンが入隊し、ドヨンとジョンウが来月、軍服務を始める。「SEVENTEEN」のメンバーの中では、ジョンハン、ウォヌ、ウジ、ホシらが国防の義務を履行している。
大衆文化評論家のシム・ジェゴル氏は、「すでに10年をはるかに超えたライバルグループが同じ時期に、ニューアルバムを発売するということだけでも、音楽ファンをときめかせるイシュー」とし、「『BTS』と『EXO』のいずれも、依然として莫大な影響力を持つだけに、新曲の方向性をはじめとする小さな動き一つひとつに、国境と世代を超越した熱い関心が続くだろう」と見通した。



2025/11/05 19:26 配信
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