「BTS」や「BLACKPINK」らK-POP人気が爆発したら…

韓国ボーイズグループ「BTS」らの韓流熱風が、K-フード産業におよぶ実質的な経済効果はどの程度だろうか。

 アメリカ国内の韓流が、韓食市場の成長を牽引するという事実が韓国国内の研究チームのビッグデータ分析を通じて証明された。カチョン(嘉泉)大・米ヒューストン大・インハ(仁荷)大の共同研究チームは、「米地域内の韓流関心度が高いほど、韓国レストランの数と関心度が成長する」と明らかにした。

 研究チームは、2004年から2023年までの約20年間、“イェルプ(Yelp)”(世界最大のローカルビジネスの口コミサイト)内の韓国レストランに対するレビュー約123万件と、グーグルトレンドの韓流キーワード146個をビッグデータと分析した。

 研究結果、米国内の韓国レストランの店鋪数とレビュー数は、2000年中盤から少しずつ増加した。以降、2015年からは爆発的に成長した。まさに「BTS」が米「ビルボード200チャート」に初めてランクインした時期だ。また、米Netflixでも、この時から韓国ドラマが本格的に配信され、注目され始めた。2019年からは、新型コロナウイルスの拡散で韓国レストランのレビュー数が減少したが、以降素早く増加した。

 研究を率いたカチョン大のパク・ウネ食品栄養学科教授は、「韓国レストランができる地域も拡がった」とし、「カリフォルニア・ニューヨークなど一部の大都市に集中した韓国レストランが、イリノイ・フロリダ・テキサスなど中部の内陸圏小都市と、比較的保守性が強い南部地域まで広がった」と説明した。

 米44州のうち、韓国レストランのYelpレビュー123万件を分析した結果では、辛口・甘口など韓食特有の“強烈な味”経験が、肯定評価の核心要因として作用した。“細心な応対”、“さっぱりした売場管理”など、売場サービスも高い満足度を見せた。

 パク教授は、「今回の研究は、米国内の韓国文化の人気が韓国レストランなど、K-フード産業を導いて持続可能な経済成長を成していることを証明したもの」と語った。ただ、「最近、韓国レストランのレビューで、正統派の韓食より現地化されたフュージョン構成の比重が増えた様相も確認した」とつけ加えた。中華料理や和食、メキシカン料理と結合した韓食メニューの登場である。教授は、「米国の多くの店が韓食を標榜しているが、正統性よりはフュージョン構成が増えており、韓食がわん曲された形態で伝達される可能性もある」と憂慮した。

 韓国レストランは、単純な数的増加にとどまらずに、その地位も高くなった。韓国レストランや韓国人シェフが、飲食業界の著名な授賞式で続けて最高の座に上がっている。ことし9月、“美食界のオリンピック”と呼ばれる英の「ワールドベストレストラン50」選定で、ニューヨークの韓国レストラン「アトミックス」は、“北米圏レストラン”で1位にランクインした。韓国レストランがトップになったのは、初めてだ。先立って、6月には米飲食業界のアカデミー賞と呼ばれる「ジェームズビアードアワード2025」で、ニューヨーク韓国レストラン「チョン食堂」のイム・ジョンシクシェフが“最高のシェフ”賞を受賞した。

 市場調査機関ユーロモニターのムン・ギョンソン韓国リサーチ総括は、「K-POPが流行ると、アイドルの日常がメディアを通じてそのまま露出して、彼らの料理などがすべて問題になる」と説明した。続けて、「K-ドラマも韓国のレストランと料理を見せて、外国人にK-フードに関する好奇心を刺激している」とし、「屋台の料理を食べてロマンスが花開く状況のように、韓国ドラマのシーンを真似したくて、経験できるようにする」とつけ加えた。

 ムン総括は、「K-フードの競争力は単純に韓食の風味だけではなく、外国人が経験したい韓国文化と料理に収められたストーリーなどが含まれる」と強調した。

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2025/11/10 19:46 配信
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