
第38回東京国際映画祭の特別上映作品として10月31日に上映されたABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』(11月19日よる10時より無料配信開始)。上映後の舞台あいさつには、SUPER EIGHTの横山裕と女優・鈴木保奈美が登壇した。
主演・柴咲コウをはじめ、川口春奈、柄本明ら実力派が集う本作。芸能事務所と週刊誌が繰り広げる“スキャンダルの攻防戦”を描く社会派サスペンスとして注目を集めている。
物語の舞台は、大手芸能事務所「KODAMAプロダクション」。柴咲コウ演じる社長・井岡咲が、所属俳優のスキャンダル報道を前に奔走する姿を中心に、芸能界の裏側でうごめく人間模様を描く。
鈴木保奈美は、咲のライバルとなる芸能事務所社長・児玉蓉子を演じ、横山はその部下で俳優事業部本部長・明石隆之を演じる。
■ 横山裕「背筋がピンと伸びた」 鈴木保奈美の圧に“戦慄” 〜鈴木保奈美「待ってる時間は存在を消してますよね?」
初共演となった鈴木との撮影を振り返り、横山は「今日は児玉蓉子さん——鈴木保奈美さんが隣にいて、すごい緊張感で背筋がピンと伸びました」と笑顔。
さらに「いざ対面すると“怖え…”って思いました(笑)」と本音を明かし、会場を和ませた。
続けて「児玉蓉子は笑ってるのに目が笑ってない。何を考えているかわからない役で、ずっと怖かったです」と語ると、鈴木は「役の上でね(笑)」とすかさずフォロー。横山は「カメラが止まると朗らかに話しかけてくださるので、混乱しました。女優さんって本当にすごい」と感嘆の声をあげた。
一方の鈴木は、横山の印象について「普段は歌って踊って弾けているイメージでしたが、現場ではとても生真面目。待ち時間には存在を消してるんですよね?(笑)」と意外な一面を暴露。
これに横山は「“人見知りなんだね”ってよく言われます」と弁解しながらも、「今回は特に鈴木さんが怖くて(笑)、ずっと緊張感がありました。圧倒されっぱなしでした」と撮影中の心境を打ち明けた。
■ 「正義とは何か」を問いかける物語〜 “怖い父”柄本明との裏話も
作品の見どころについて問われると、横山は「フィクションなのかノンフィクションなのか、だんだん分からなくなる感覚があります。最後に“何が正義なのか”を考えさせられるドラマです」とコメント。
鈴木も「起きた事実はひとつでも、見る立場によって真実の形は変わる。視聴者の皆さんにも、それぞれの“真実”を感じ取ってもらえたら」と呼びかけた。
さらに鈴木は、劇中で対立する父親役・柄本明とのエピソードを披露。「ずっと喧嘩している親子なんですけど、ロケの合間に柄本さんと一言話したとき、『あ、私このお父さんのことが大好きなんだ』って気づいたんです。そこから演じ方が変わりました」と、役に深みを与えた瞬間を振り返った。
最後に横山は、「マネジャーを演じて改めて、タレントは支える人がいてこそ成り立つと感じました。チームで作品を作ることの尊さを再確認しました」と真摯にコメントし舞台挨拶を締めくくった。
作品解説
大手事務所から独立して4年、看板俳優を悲願の地上波ドラマ主演にこぎつけた事務所“Rafale”の代表・井岡咲(柴咲コウ)。そんな矢先、数多の芸能人のスキャンダルを白日の下に晒してきた週刊文潮の記者・平田奏(川口春奈)から、看板俳優の「不倫スキャンダル」が掲載されるという告知が飛び込んでくる。記事発売まで、あと72時間。スキャンダルの掲載を巡り、事務所と週刊誌の熾烈な争いが火蓋を切る。誰かの思惑ひとつで姿を変える事実、そして次々と明らかになっていく新たな真実。このスキャンダルの裏側で蠢く思惑が、彼らをより芸能界の深い闇へと引き摺り込んでいく――。
作品情報
監督 金井 紘
早稲田大学・政治経済学部卒業後、2006年に株式会社フジテレビジョン入社。20年から株式会社storyboardの設立に参加。主なチーフ演出作品に「恋仲」(15)、「好きな人がいること」(16)、「グッド・ドクター」(18)、「30までにとうるさくて」(22)、「トラベルナース」(22)、「夕暮れに手をつなぐ」(23)、「Re:リベンジ」(24)など。
スタッフ
企画/プロデュース:藤野良太
監督:金井 紘
脚本:伊東 忍
脚本:後藤賢人
脚本:木江 恭
撮影監督:伊藤⿇樹
音楽:堤 祐介
キャスト
柴咲コウ
川口春奈
横山 裕
栁 俊太郎
浅香航大
ユースケ・サンタマリア
鈴木保奈美
公式サイト https://abema.tv/video/title/90-2042
第38回東京国際映画祭
開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:https://2025.tiff-jp.net/ja/
©2025 TIFF
2025/11/01 16:04 配信
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