来る11月21日(金)~24日(月・祝)に浅草花劇場にて開演する舞台『素敵なカミングアウト』2025のキービジュアルが解禁された。

勘違いと偶然が交錯する笑いと涙のワンシチュエーションコメディ舞台に豪華キャストが集結した本作。
本番を控え、稽古中の主演の三浦海里、モロ師岡、塩谷瞬、イ・ウゴン(TRITOPS*)へのインタビューが到着した。


―まずは、それぞれの役柄を教えてください。

モロ師岡(以下モロ)『僕はですね、苫米地家のお父さん俊彦役で、奥さんに先立たれてから、ゲイだということをカミングアウトする役です』
イ・ウゴン(以下ウゴン)『僕は、俊彦さんの恋人の韓国人のパク・ジュンを演じます』
三浦海里(以下三浦)『苫米地家の次男次郎役をやらせていただいています三浦海里です。一番振り回されるポジションですね』
塩谷瞬(以下塩谷)『長男役の塩谷瞬です。体育教師でしかも柔道部ということで、周りにはちょっと恐れられているけど、実は周りのことを考えているちょっと愛らしい役ですね』


―台本を読んでどんな感想や出演にすることになってどんな感想を持ちましたか?

モロ 『素敵な本ですよね~。こういう題材を扱った作品があまりないと思うし、僕は初めてでしたね。あ!【チョコートドーナツ】(舞台)がありましたね、僕、出演してました(笑)』
塩谷 『忘れてたんですか?(笑)本作にもがっつり出てきますよ、【チョコレートドーナツ】の話』
一同 (爆笑)
モロ 『僕は、面白いと思いましたよ。こういう喜劇!僕はお笑い大好きですから』
三浦 『いいですね、お笑い』
モロ 『でもウケないと地獄ですよ。(笑)』
塩谷 『怖くてしょうがない…』
三浦 『確かに~』
モロ 『お笑いは、観るほうは天国、やるほうは地獄ですからね』
塩谷 『ゲネプロとか怖いですね』
モロ 『ゲネプロがウケると、本番ダメなんですよ』
三浦 『そうか、緊張感があったほうがいいですよね』
モロ 『緊張と緩和だからね、笑いは』
ウゴン 『僕は作品が違いますけど、女装したオネエの役はやったことがあるんです。今回の台本も読んで、また違う役でいろいろ経験させていただいています。』
塩谷 『(ウゴンさんの)女装もきれいそうだな~スタイルいいしね』
モロ 『本当に惚れちゃいそうだな~』


―演じる上で役作りなどされましたか?

モロ 『特にしないよな~。誰でも少なからずそういう、同性は同性で好きな部分ってあると思うんだよね。だから、こういう役を演じるから、どこかに行って体験して勉強してみようとかはないかな。』
三浦 『僕は割と今回の登場人物の中では一番フラットなキャラクターな感じがしてて、、、』
モロ 『そうだね、あれだけ驚いたり振り回されたりするってことは、真面目というかまっすぐというか』
三浦『そうですね、固定概念があるというか、、、だから、役作りをするというよりは、なるだけフラットでいて、その時その時に感じたリアクションをとるようにしようと思っています。』
塩谷『僕もこの役作りがすごく難しくて、今までのこういう喜劇、コメディはあまり多くなかったんですけど、すごく魅力的ですよね。本来この役はもっとごつい人とかプロレスラーみたいな人とかがやるのかなと思ってたんですけど、でもこのかっこいい人たち(兄弟)の中でやるんでどうしようかなと思ったりした中で、自分の中のアツさとか、このテンション感や、そればっかりじゃなくて、ちょっと人間っぽいところ、抜けてるところとかも出せたらなと思ったりして、、、まあ、僕もちょっと天然ボケなんで(笑)、そういうところをちょっとうまく出せたらいいなと思いながら作ってます』


―お互いの初印象はいかがでしたか?

モロ 『瞬君は、映画でね、共演してるんだよね、すっかり忘れてたんだけど』
塩谷 『めちゃくちゃ、初めまして感出してましたよね(笑)劇中のセリフのような「親父、ボケたんじゃないか?」って言いそうになりましたよ(笑)』
一同 (爆笑)
モロ 『何十年も前だったからね、、、俺すぐ忘れちゃうんだよね(笑)。でもみんな忙しい中、海里君とかも初めて来た日から台本持たずに稽古して、ウゴン君もセリフ入ってるからすごいなーと思いましたよ。みんなイケメンだしさ、こういうイケメンが喜劇やるっていいんですよね~崩れた部分を見せるとかいいですよね』
三浦『僕は、ビジュアル撮影で初めてこの3人とお会いしたんですけど、瞬さんは、いきなりアツい握手をしてきたんですよ。それであーこの人はアツい人なんだなって思いましたね。そして僕がメイクしているときに、モロさんとウゴンさんが、イチャイチャしてる写真を撮影してて、、、。見ていいのかな~見ちゃいけないものを見てるんじゃないかなって思いました。(笑)』
ウゴン (爆笑)
モロ 『初対面でね、いかにも自然にイチャイチャしててね(笑)俺も違和感なかったもん、なんかウゴンさんって、美形だしね、雰囲気あるしね~』
三浦 『それで受け入れられたんですね』
モロ 『うん、自然にね。海里君とも瞬君とも自然にできると思うよ、イケメンだから。』
塩谷 『モロさんは、面食いってことですね(笑)』
ウゴン 『モロさんは最初ちょっと怖い感じがしました。』
モロ 『俺、いつも初対面でそう思われがちなんだよね』
ウゴン 『でも会ってすぐラブラブな写真を撮ったんですけど、すごく優しくしてくださって笑顔が素敵な方だと思いました。』
モロ 『やっぱり好きになっちゃうなー(笑)』
ウゴン 『瞬さんは、フラッシュマン?ヒーローそのものカッコよさで、子供の頃テレビで観てたヒーローの感じでした』
塩谷 『そんな年変わんないけどね(笑)』
ウゴン 『子供の頃、それがすごく流行ってて、、、もちろんその時の映像には瞬さんはいないですけど、雰囲気があって情熱的でそのヒーローそのままでした。海里さんは、ビジュアル撮影以来、一緒の稽古は今日が初めてなんですけど、スタイルもいいし、私服もおしゃれですごくかっこいいなと思いました』
三浦 『嬉しいな、、、好きになっちゃいそう(笑)』
モロ 『だめだよ、こっちの恋人だからね!!』
塩谷 『すごい話になってきました(笑)』


―演出が坪井彰宏さんですが印象はいかがですか?
モロ 『いろんな方と仕事してますけど、ここまですごく細かくわかりやすく心情など説明してくれる方はあまりいないので、とても勉強になるし、役者としてスキルアップさせていただいてますね』
三浦 『そうですね、だいぶロジカルな感じですよね』
塩谷 『海外の演出家の方のスタイルに近い感じで、すごく勉強になりますね』
ウゴン 『僕もとても細かく教えてくださってとても勉強になっています』

―稽古場の雰囲気はいかがですか?
三浦 『…。僕はちょっと距離を感じますね…』
一同 『えー?(笑)』
三浦 『悪い意味じゃなくて、僕はあとから合流したんですけど、もう出来上がってるなーって感じがしましたね』
塩谷 『一回、飲み行くか~!』
三浦 『そうですね!行きたいですね(笑)』
モロ 『俺は飲んじゃうとぐでんぐでんになっちゃうんだよね~』
塩谷 『じゃあ、お父さんは千穐楽に飲みましょう!(笑)』
ウゴン 『僕は韓国人で、稽古でも足りない部分がたくさんあるのに、みなさんが助けてくださったり教えてくださったり、いい言葉をかけてくれてすごく嬉しいですし、楽しい稽古場です』
モロ 『いや、でも本当にすごいよね、韓国人が日本語でやるんだからね』
三浦 『とんでもないことですよね』
ウゴン 『演出家さんもとても細かく教えてくれて、プレッシャーもありますけど、みなさんのおかげで楽しい稽古場です』
モロ 『僕は、いつも心の中で「ウゴン君頑張れ!!」って思ってますよ』

―好きなシーンとかセリフ、見どころなどありますか?

モロ 『やっぱりカミングアウトするシーンとかかな~』
三浦 『いいですよね~』
モロ 『最後のね、家族のシーンとかね』
塩谷 『結構、序盤からみんな掛け違えていくんですけど、そういうのも見どころですよね。勘違いの積み重ねがあるんですが、セリフの裏というかその背景にある家族のつながりとか気持ちとかがきちんと描かれているんですよね、そこを観てほしいですね。今日、演出の坪井さんがおっしゃってたんですけど、この家族が失ったものって「お母さん」なんですよね。その「お母さん」を舞子さんもすごく大切にしていて、ウゴンさん演じるパク・ジュンも親を失くしたていたりそれぞれの「お母さん」の面影が見えるシーンもあったり、それぞれが欠けた「お母さん」というピースを埋めてこうという、感慨深いものがあるんですよね』
モロ 「一番難しいのが、勘違いしているのが、自然に見せられるかということなんだよな~。よくあるよね、、、、仕事してて初めてあったのに、「以前会いましたよね~」って言われたら、間違いを説明するのも難しくて「あーありました、ありました」って合わせてしまうってこと」
三浦 『ありますね~』
モロ 『流れに流されていく感じね、それをはたから見てるとおかしいっていうね、そんな感じに観てもらえたらいいですけどね』
塩谷 『モロさん、今回あった時、まさにそんな感じでしたよ(笑)』
モロ 『(爆笑)そうそう、でも合わせないといけないって思って、あーーーとか言っちゃったりしてね(笑)この芝居もこんな風に見えたらいいよね』


―最後に公演を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

モロ 『ジェンダーで苦しんでいる人や、家族の問題で悩んでいる人もいるかと思いますが、どんな方もこの喜劇観て、この勘違いに笑ってとにかく笑って元気になっていただきたと思いますね』
ウゴン 『今回の作品は、コメディなんですけど、ただ面白いとかウケるじゃなくて、状況とか関係性とか、いろんな背景がある素晴らしい作品なので、そこから生まれる面白さと、感動、家族のこと、家族の大切さをもう一回考えるきっかけになるような作品だと思うので是非見に来てほしいです』
塩谷 『一言でいうと愛の作品だと思うんです。それぞれの愛の形がみんな違うけど、ひとつのものに向かっているというというか。個人的に僕も両親がいなかったので、家族や両親っていうのがいつもバックボーンにあって。今回はコメディなんですけど、今稽古しながら、道彦という役を自分の中にどんどん入れていって、ちゃんと腑に落ちた時、自分のバックボーンとかも入れてさらに深くして、劇場でみなさんと一緒に家族について考えていけたらいいですね。普通のドラマとかなら、そういう障害を乗り越えていくみたいなのが多いですが、この作品は、みんな戸惑ってはいるけど、温かく受け入れようとしている、素敵なところが届いたらいいなと思いますね』
三浦 『家族愛が大きなテーマとしてあると思うんですが、この作品を観た後に、疎遠になっている家族や兄弟に連絡を取ろうかなと思たりする、そんなきっかけになる作品になったらうれしいですし、コミカルなお話でもあるので、なんの下準備もせず、気負わずにフラっと観に来ても楽しんでもらえると思います。舞台上で真面目にやってる大人を観てケラケラと笑ってもらえたらいいなと思います。ありがとうございます』


本公演まであとわずかとなり、稽古場の雰囲気もよく、キャストそれぞれがこのテーマに向かい合い、家族について考えながら作り上げているこの舞台『素敵なカミングアウト』2025は、浅草花劇場にて、11月21日(金)~11月24日(月・祝)8公演上演される。
感動と笑い、家族愛など、観る人が温かい気持ちになる何度観ても楽しい作品となっており、複数回来場した方への特典スタンプラリーなども実施されるという。

―公演概要―
【公演日程】 2025年11月21日(金)~11月24日(月・祝)
【会場】 浅草・花劇場
【開場/開演時間】
11/21(金)  【1部】開場 14:15/開演 15:00 【2部】開場 18:15/開演 19:00
11/22(土)  【1部】開場 12:45/開演 13:30 【2部】開場 16:45/開演 17:30
11/23(日)  【1部】開場 12:45/開演 13:30 【2部】開場 16:45/開演 17:30
11/24(月・祝)【1部】開場 11:45/開演 12:30  【2部】開場 15:45/開演 16:30
【出演者】
苫米地次郎(次男):三浦海里
苫米地俊彦(父親):モロ師岡
苫米地道彦(長男):塩谷瞬
苫米地朋美(長女):吉岡優希
苫米地重彦(三男):佐藤淳
パク・ジュン:イ・ウゴン(TRITOPS*)
京本真佐史:碕理人
城ケ崎舞子:横山乃々香
【脚本】 田中大祐
【演出】 坪井彰宏
【チケット代】 全席指定 ¥9,300(税込) 
※4歳以上有料,3歳以下入場不可
※ドリンク代別途 \600
【主催】 ライズコミュニケーション
【協力】 OFFICE S/オレガ/Katana/劇団ひまわり/GFA/吉本興業
【お問い合わせ】 stage@risecom.jp
【公演特設サイト】 https://ticketstage.jp/comingout
【公演公式X】 https://x.com/tomabechifamily
【Rise公式X】 https://x.com/risecomofficial


2025/11/13 17:59 配信
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