俳優シン・セギョンにネット上でいじめを繰り返した被告に懲役8か月の実刑…「重大な法的先例」

俳優のシン・セギョンを相手に、数年間悪意的なサイバーいじめを加えた被告人A氏に、懲役8か月の実刑が言い渡された。

 A氏は、匿名アカウントを活用して、シン・セギョンはもちろん、その家族、知人、ファンに至るまで、繰り返し侮辱的な表現と脅迫性メッセージを掲示してきた事実が確認された。裁判所は、最近、侮辱罪および脅迫罪などで起訴されたA氏に対して、「犯行が反復的で計画的であり、脅迫のレベルが高く、社会に及ぼす害悪が大きい」と判断し、実刑を言い渡した。

 長期的にわたり、反復的に行われた悪意的侮辱と脅迫は、物理的暴力に準ずる精神的苦痛を招き、裁判所は、これを明白な犯罪として判断した。実刑宣告は、そのような行為に重大性を明確に表した司法的宣言だといえる。今回の判決は、公人に対するサイバーいじめの事案で、実刑が宣告された異例的な事例で、芸能人だけでなく、オンライン上の犯罪被害者の保護にあり、重大な転換点になるとみられる。

 これと関連して、所属事務所のTHE PRESENT COMPANYは、「当社は、アーティストの被害事実を認知した直後、事案の重大性を考慮し、数回にわたり公式警告および法的措置を講じてきたが、加害行為は止まらず、むしろそのレベルが持続的に増加し、この事件の刑事告訴に至ることになった」と明らかにした。続けて、「今回の判決は、単純にある俳優個人に対した問題を超え、サイバー暴力の深刻性を、われわれ社会全般に警告する重大な法的先例になるだろう」と強調した。

 また、所属事務所は、「犯罪の軽重は、処罰のレベルの違いに過ぎず、悪意的意図を持ち、他人に精神的苦痛を加えた瞬間、すでに加害者としての責任が発生する」とし、「匿名性の後ろに隠れ、誰かの人生を威嚇したり、名誉を毀損(きそん)する行為は、表現の自由として保護されない明白な犯罪」と明らかにした。「今回の判決は、オンライン上での単純な意見表明と犯罪間の法的境界と責任の基準を明確に提示した司法的メッセージであり、社会的認識転換を導くきっかけになるだろう」とも付け加えた。

 特に、「加害者は、事件がどれだけかかっても、それに相応する法的責任を、必ず負わなければならないし、今後、類似行為の発生時にも、すべての法的手段を動員して、断固として対応するだろうし、いかなる善処もない」という立場を明らかにした。

 今回の事件初期から、俳優側の法律代理人を務めてきた法務法人Ascendant Yoolbonのキム・ジエ弁護士は、「精神的苦痛の繰り返し、拡散される加害様相を大きく懸念した事件だった」とし、「加害者を特定し、刑事手続きに着手するまで、所属事務所の素早い対応と捜査機関の迅速な捜査がなかったら、膨大な証拠を整理し、悩んできたすべての努力が無為に戻ることができた」と明らかにした。

 それと共に、「サイバー空間での言動だとしても、他人の人格を侵害する行為には、必ず法的責任が伴う」として、「今回の判決は、オンライン上で無分別に行われた暴力的表現が、これ以上見過ごされないという社会的メッセージを盛り込んでいる意味のある判決」と強調した。


2025/07/05 11:19 配信
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