【公演レポ】K-POPアイドル級?!俳優の枠を超えたイ・ジュンギ、映画 『王の男』20周年を経て紡ぐ幸福と縁の感動ファンミーティング ©THE STAR PARTNER

6月28日、パシフィコ横浜にて、イ・ジュンギが約1年ぶりに日本でファンミーティング「2025 LEE JOON GI SPLENDOR Family Day : LUCKY DRAW」を開催した。テーマの “Lucky Draw(ラッキードロー)”には、“幸運”をキーワードに、ファン一人一人への感謝と幸せを届けたいという思いが込められている。近況トークやファンの願いを叶える企画に加え、俳優としての代表作である映画『王の男』20周年にも触れ、彼のこれまでとこれからを感じさせる内容となった。さらに、歌やダンスパフォーマンスでは俳優という枠を超え、多彩な魅力を発揮。集まったファンにとってかけがえのないひとときをプレゼントした。

開演を待つ会場は3階席まで埋まり、期待感と高揚感があふれるあたたかな雰囲気に包まれていた。そんな熱気が自然と「イ・ジュンギ」コールとなって湧き上がり、ファンの想いがひとつに重なる。そして、場内が暗転すると大きな歓声が一斉に響き渡った。
オープニング映像には、キュートでポップなイ・ジュンギの魅力がたっぷり詰まった姿が映し出され、会場からは「かわいー!」と感嘆の声が漏れる。映像が終わると同時に、生バンドの爽快なサウンドが会場に広がると、イ・ジュンギがステージ中央の段上がりステージから突然登場! ファンは一気に興奮の渦に巻き込まれた。

“いつも一緒にいる”という絆を歌った「Together(JP)」を1曲目に披露すると、ファンも「Hey!」と叫びながらジャンプし、会場は大盛り上がり。曲の途中でジュンギが段上がりステージから階段を降りて客席に近づくと、ファンの歓声はさらに大きく膨れ上がる。ファンの熱いリアクションに応えるように、イ・ジュンギはエアーギターを披露したり、ジャンプをしたり思いきり楽しむ姿を見せ、最後は「Together!」と拳を突き上げた。

続いてイ・ジュンギは日本語で「また会えましたね。今日も一緒にいきましょう!」と呼びかけ、「NOW」のステージへ。「♪一緒に笑って 一緒に楽しんだ今を記憶して 終わらないNow」と、“一緒に過ごしている今この瞬間を大切にしよう”というメッセージを込めて笑顔で歌い上げると、軽やかなステップで片足でくるっとターンし、キメのポーズを決めると、歓声と拍手に包まれた。

全力のパフォーマンスで息を切らしながらも、イ・ジュンギは「すごいですねみなさん」と笑顔で拍手。ファンのエネルギッシュな応援に、心から感動している様子だった。そして、「(自分に)拍手してください!」と、自分たちの頑張りに拍手を送ると、日本語で「お久しぶりです。みなさんの俳優イ・ジュンギです」と丁寧にお辞儀した。
「1年ぶりですね。久しぶりに会いたかったというみなさんの気持ちが伝わってきて、とても幸せです」と再会の喜びを伝えると、客席からは「会いたかった!」という声が飛ぶ。それにイ・ジュンギもすぐさま「私も会いたかったですよ」と手を振って応え、優しくほほ笑む。

今回のファンミーティングには、日本のみならず、韓国、中国、台湾、シンガポール、さらにはイタリア、ロシア、フランスといった世界各国からファンが駆けつけた。イ・ジュンギは「どこの国でも私のために来てもらえたら本当に幸せですけど。ごめんね。遠いところから」と申し訳なさそうに話すと、ファンから「遠くなーい!」というあたたかな声が響き、思わず笑顔を見せた。

「今日は“Lucky Draw”というテーマで2025年のファンミーティングが始まりました」と説明を始め、続けて「僕の公演で必ず必要なものは知っていますよね。体力とエネルギーがめっちゃくちゃ必要です。準備できましたか? ファンミーティングのタイトルは、“ジュンギダイエット”です。覚えていますか?」と問いかけると、会場からは笑いと拍手が起こった。「(日本語で)みなさんの健康と幸せのために、最後まで楽しんでください。踊りも音楽も全部できますよね!」という呼びかけに、ファンからは「Yeah!」と元気なレスポンスが返ってきた。「手伝ってください。私も頑張ります。幸せの公演がずっと続きますよ。いきましょうか! みんな、叫んで!」という合図で次のステージへ。ステージ中央の階段に腰掛けて披露したのは「DELETE」。エモーショナルでドラマチックなギターサウンドが響く中、「痛みを消して前に進む」と、新たなスタートへの強い意思を込めて切実に歌いあげる。続く「Dancing In The Moonlight」では、シティポップ風の軽快なサウンドに乗せて、ダンサーとともに爽やかな夜風を感じさせるようなダンスを披露。甘く優しい歌声で、ファンの心をとろけさせた。

全身全霊のパフォーマンスで会場を熱気に包み込んだあとは、司会者を迎えてのトークタイムへ。
「ジュンギ オッパ!」の掛け声で再登場したイ・ジュンギ。ファンの反応について聞かれた彼は「あっついです(笑)。みなさんはいろいろな国から来てくださっていますが、同じ気持ちでたくさんの愛をエネルギーとして送ってくれるのでまるで夢を見ているような気持ちです」とほほ笑んだ。
また、「飛行機の中では何をしているのか?」という質問には、「全然寝られないです。乱気流とかあって、めちゃくちゃ恐怖心が酷いです。飛行機めっちゃ怖い」と日本語で率直に答え、自身と同じように飛行機が苦手な人がいるかどうかファンに尋ねてみると、共感するファンに向かって「ですです」と鹿児島弁(「そうそう」の意味)で反応する一幕も。難しい日本語だけでなく、方言までも自然に口にする姿に、彼の飾らない人柄と、ファンとの距離の近さが伝わってきた。

今回のファンミーティングのテーマにある“Lucky Draw”にちなみ、「おみくじ」を引く体験も用意された。おみくじの木の筒を手にしたイ・ジュンギは、ひらがなで書かれた「おみくじ」という文字を読んでファンを驚かせるが、「このくらいはわかりますよ」と得意げな笑顔を浮かべ、会場を和ませる。
そして運命の一本を引き、12番と書かれた封筒を開けると、そこにはなんと「大吉」の文字が。会場からは驚きと歓声が沸き起こった。この結果に、イ・ジュンギは「ちょうど今、どんな作品をしようか悩んでいたんです。台本を並べて、おみくじを飛ばしてそのおみくじが当たったところの作品にしようと思います(笑)」と冗談交じりに語り、ファンを笑わせていた。

おみくじには、「願い事はかなうでしょう」、「引っ越しは良い結果となるでしょう」「希望はさらにたくさん出てくるでしょう」など、ポジティブな言葉が並び、イ・ジュンギはしみじみと「やっぱり、縁が重要ですね」と語った。ジャケットの内ポケットにおみくじを大切そうにしまい込むと、話題は写真集の撮影へと移る。今回の写真集は「日本の伝統と文化を盛り込みたい」という思いから、大阪を中心に関西地方で撮影を行ったという。特別にこの日、未公開カットの一部をファンにだけ披露することになり、会場は歓声に包まれた。

1枚目は、鴨川にかかる橋で撮影された写真。イ・ジュンギは日本語で「この日は天気もいいし、とても人がめっちゃ多かったんですけど、(撮影を見ていた人から)『えー韓国の?』って感じで見てたから、『あーやっぱり私、大丈夫かな(まだまだ人気だな)』って思ってたら、『ヒップホップアイドルじゃないですか?』って言われたんです」と話し苦笑い。少しプライドが傷つけられたという彼は「俳優です」と伝えると、「あ〜!『イルジメ』」とわかってもらえたというエピソードを話してくれた。

2枚目は京都でのカット。レトロで趣のある街並みや賑やかさを写し込みたかったそうだが、通りには修学旅行中の学生たちばかりだったという。そんな中でも、風情ある提灯とイ・ジュンギの存在感が美しく調和した1枚となっていた。

そして3枚目は、胸元が大きく開いたブラックの衣装で、水に濡れたセクシーなショット。この写真について、イ・ジュンギは「カメラマンが僕のセクシーさにハマってしまって(笑)」と説明しつつ「水に関連した写真を撮ろうってなって、表情や角度などにこだわって撮りました」と、プロフェッショナルな一面ものぞかせた。写真集の発売日などの詳細はファンクラブを通して案内されるとのことで、ファンの期待はますます高まっていた。

一般的なファンミーティングのように、このままゲームやトーク中心の時間になる…と思いきや、イ・ジュンギが冒頭で語った「ジュンギダイエット」の名の通り、ここからさらにエネルギッシュなステージが繰り広げられた。それはファンも十分に承知の上。イ・ジュンギ自身も、それをわかっていながら、ステージに行く前に「ファンミーティングですよ、みなさん。なんで舞台が欲しいですか?」とあきれたふりをしながらファンに問いかける姿に、会場からも笑いが起こる。しかしファンの熱い反応には「ありがとうございます。準備します」と笑顔で応え、タオルで汗を拭いながら再びステージへ。

披露したのは、どんな時でもいつも一緒にいてくれるファンに感謝の気持ちを込めた「慈しみの樹(JP)」。オールドスクールなサウンドにのせて、キレのあるロッキンスタイルのダンスを披露し、会場の視線を一気に惹きつける。続く「Ma Lady(JP)」では一転して、柔らかなメロディに乗せて、「♪My lady」と愛しい人に優しく語りかけるように歌いながら、客席に向かって手を差し伸べる。彼の穏やかな表情と甘い歌声に、会場はうっとりとした空気に包まれた。

甘い愛を届けてからは、切ない愛を表現した楽曲へ。2006年にリリースされた「Foolish love」のイントロが流れると、「覚えてる? いきましょう!」と呼びかけてスタート。叶わぬ恋に胸を焦がす切ない気持ちを歌った曲だが、「♪僕は君しか知らない、君だけを愛してる、馬鹿みたいな愛」と歌うパートで、いろんな形のハートを手で作り、ファンに愛嬌を振りまく。その一方で、ラップパートではクールにキメてみせ、会場中を熱く沸かせた。

ファンの情熱的な声援に感動したイ・ジュンギは「うれしいです。家で台本ばかり見ていたんですけど、楽しい空間で、愛する人たちと一緒に楽しく盛り上がれたので、心の中に溜まっていたものが全部取り払われたようで涙が出そうです」と感慨深く語った。
「去年ツアーをして、その後に作品を撮ると思っていたんですけど…。でも、やはりご縁というものがあって、うまくいくこともあれば思うようにいかないこともあり、1年間は残念な時間を過ごしていました。プレッシャーも大きくて、ファンの皆さんは早く作品を見たいと思っていると思ったので頑張って台本ばかり見ていたので、ちょっともどかしい気持ちもありました。なので、公演の準備をしながら、早く作品を決めようと事務所の方と話しているので、少しだけ待っていてください」とファンを喜ばせた。

歌声を堪能したあとは、ファン想いのイ・ジュンギが、ファンからの質問やリクエストに応えるコーナーが始まった。「ランニングする時のプレイリストを教えてほしい」という質問に、ジュンギは「ランニングについては話したことがあるのですが、身体的にも精神的にもいいんですよね」と答えた上で、普段よく聴く音楽について、日本語で少し照れながら「恥ずかしいですけど、K-POPより…アニメが好き」と告白。「呪術廻戦」や「推しの子」を挙げ、意外な一面をのぞかせた。「アニメを見ると、そのアニメの主人公になった気持ちになれる」と語る彼は、アニメの曲を聴くことで自然とエネルギーが湧いてくるという。特にランニングのスピードを上げたいときに、自分を鼓舞してくれる音楽として欠かせないそうだ。

最近ではスロージョギングにハマっているという彼は、その時に聴く曲をファンに逆リクエスト。すると、「天城越え」や「良作」などの演歌系の楽曲が上がり、会場には笑いが広がる。一方で、「エヴァンゲリオン」や「ワンピース」といったアニメや、「Mrs. GREEN APPLE」といった日本のアーティストの名前も上がり、彼は「それらの曲を探して聴いてみますね」とうれしそうに語った。

続いて紹介された願いごとは、「K-POPでは『Stray Kids』が好きで、俳優ではイ・ジュンギが好き」というファンからのもの。「『Chk Chk Boom』を踊って欲しい」というリクエストに、イ・ジュンギは「相性合いますか?」と、戸惑いつつも受け入れる姿勢を見せ、ダンス映像を見ることに。画面を見つめながら、「かっこいいですね〜」と感心しつつ、繊細で高速な振り付けに戸惑いとあきらめの表情を浮かべる。ファンもその反応に笑いながら見守るが、「もう一回見ましょう」と再度映像を確認すると、その表情は一変。真剣なまなざしで、手の動きなどをなぞり、吸収しようとする集中力はまさに“プロ”そのもの。ファンの期待が高まる中、「ダンサーと一緒にやります」と言ってダンサー陣を呼び込むと、会場からは手拍子が鳴り響いた。イ・ジュンギはほほ笑みながらも、軽く体を揺らしてリズムを取ると、次の瞬間、表情が一変。「Stray Kids」のメンバーかのように、ダンサーと息を合わせてパフォーマンス。手と腕を交差させて「Boom」とピストルを撃つような動きも余裕たっぷりに決め、会場は歓声の渦に。ファンからの「もう一回!」に応えて再度踊ると、その完璧な再現に、会場からはより一層大きな拍手が送られた。

階段に座り込みながら、「なんか夢を見たみたい(笑)」と笑うジュンギは、「こんなふうにリクエストがなかったらやってなかったかもですよね」と楽しそうに語り、ファンの願いに全力で応え、準備を怠らないその姿勢からは、“中途半端ではなく、完璧な姿を見せたい”という、イ・ジュンギの揺るがないプロ意識と、ファンへの深い愛情がにじみ出ていた。
そんなジュンギの愛に応えるように、ファンからは心のこもったファンアートが紹介された。歌う姿、演じる姿など、一枚一枚に込められた想いに感動しながら、イ・ジュンギはその愛をしっかりと受け取っていた。

ファンミーティングが始まってから約2時間が経とうとする頃、イ・ジュンギは時計を見ながら「(イベントは)何時から始まりました? 普通はファンミーティングの時間は何時間くらいですか?」と尋ねると、司会者に「(普通のファンミーティングなら)今ごろ皆さんは電車に乗っています」と伝えられた。するとイ・ジュンギは誇らしげな笑みを浮かべ、「私のファンミーティングは今から。体力、大丈夫ですか?」と話し、力強くガッツポーズを見せて意気込みを示した。そして、「また会いましょう」と告げ、次のステージの準備のため一度ステージを後にする。続いて、ファンからのリクエストでもあったバンドリーダーのステージが始まり、「Hello & Goodbye」という曲を甘い歌声で披露した。

いよいよファンミーティングは後半戦に突入。ステージがスモークに包まれ、壮大なサウンドが会場いっぱいに響き渡る中、ドラマ「アラムンの剣」の映像が流れ、再登場したイ・ジュンギはドラマOSTの「Chosen One」を力強く歌い上げた。続けて、「『王の男』はことしで20周年ですね」と語ると、会場からは大きな拍手が湧き起こる。映画『王の男』の「イニョン:因縁」のステージでは、切なくも美しいメロディが会場に広がり、“縁=永遠の絆”を思わせるかのように、遠くを見つめながらエモーショナルに歌うイ・ジュンギ。ファンはその繊細な歌声に静かに聴き入り、ジュンギの瞳には涙が光っていた。
優しく繊細な歌声に包まれたあとは、温かみのあるサウンドにのせて「In My Heart」を披露。胸に手を当て、時に目を閉じ、まるで語りかけるように歌う。「♪君のそばにいるよ」と歌うパートでは、客席を眺めながら優しい表情を見せ、そのあふれる愛に、ファンからは「ありがとう!」「サランへ(愛してる)」という声と拍手が送られた。

「♪タッタラ〜タッタ」と歌うイントロから始まる、ドラマ「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」OST「For You」では、手を左右に揺らしながらマイクを客席に向け、一緒に韓国語の曲を歌い会場全体が一つに。歌い終えると、イ・ジュンギは「『王の男』の曲の時に涙が出すぎて大変でした。どうしても涙が出てしまうので、後ろを向こうと思ったんですけど、うまくいきませんでしたね。楽しむために来てくださったのに泣いてしまいすみませんでした」と正直な気持ちを語った。
さらに、「実は最近、『王の男』20周年ということでイ・ジュンイク監督とお話をしたのですが、20年にもなるということは信じられませんでした。監督が話をしてくれたのは、『君は問題を起こさなければいい。これ以上立派にならなくてもいい。今でも十分に立派な俳優だから、このままい続けていることを願っている』と言ってくれたんです。でもその時、これ以上立派にならなくてもいいと言われたので、どうしてそんなこと言うんだろうって少し寂しかったんです(笑)」と振り返った。「ステージに立ちながら多くのことを思い出しました。俳優デビューしてから23年ですが、『王の男』でデビューしてから20年です。その間、皆さんとご一緒して本当にたくさんの時間を過ごし、皆さんは僕のことをずっと見守ってくれました。そしてその時間を、あたたかく大切な時間だと思っていることに心から感動しました。そんな思いがあふれて、抑えきれずに涙が出てしまいました」と、マイクを握りしめながら語った。

日本語で「本当にありがとうございます」と心を込めてファンに感謝を伝えると、会場は大きな拍手に包まれた。そして、「みんなのおかげで20周年。お祝いしましょう。おめでとう! コンギルおめでとう!」と祝福の言葉を送り、「今日は久しぶりに涙も流してスッキリしました」と明るく語り、その笑顔に釣られて、ファンも自然と頬を緩ませた。

涙を拭ったあとも、楽しい時間は続く。彼は「次の曲は楽しい盛り上がれる曲もありますし、好きな曲もあります。知っている曲があれば一緒に歌って楽しんでもらいたいです」と呼びかけ、米津玄師の「Lemon」を繊細かつ力強く歌い上げた。続いて、映画『君の名は。』の挿入歌である「RADWIMPS」が歌う「前前前世」では、エネルギッシュなサウンドにのせて、腕をぐるぐるまわしながら思いっきり楽しむイ・ジュンギ。「難しいね、日本語。本当に大好きな曲です」と水を飲みながら語った彼は、「大好きな単語が“イニョン(縁)”です。運命とか縁とか、このアニメを見ていると胸が熱くなるような気持ちになります。愛の物語ですけど、たくさんのあたたかいことを思い出させてくれて、希望を想像させてくれるアニメだと思います」と真のアニメ愛をのぞかせた。

あっという間に時間は過ぎ、ジュンギが「最後の曲は…」と口にした瞬間、ファンから「えー」という名残惜しむ声が上がる。「きょうはどうでしたか? 幸せで楽しくて有意義な時間になりましたか? 僕は皆さんの人生にとって少しでも幸せを届けて、皆さんの人生の永遠になれるような小さな存在になれたらうれしいです。(日本語で)皆さん一緒に幸せな人生をいきましょう」と伝えると、その想いを込めた「FOR US(JP)」のステージが始まった。
「皆さん愛しています」と心からのメッセージを届けながら、あたたかく澄んだ歌声で包み込み、最後にはハートを作って投げキッス。ファンへ愛を送りながら、ステージを後にした。

すでに約3時間に迫ろうかというファンミーティング。まだまだイ・ジュンギと離れたくないファンの熱い思いが、アンコールの拍手となって響き渡った。
そしてステージにダンサーがスタンバイし、アンコールに応えて戻ったイ・ジュンギは、アップテンポなダンスナンバー「CAN'T BE SLOW」を披露。舞台に火花が散る中、「♪君の声が聞きたい」と歌いかけると、ファンも「Hey!」と声を揃えて応え、会場は一気に盛り上がる。続くJung Kookの「Standing Next to You」のカバーステージでは、キレのある足さばきと滑らかなステップで情熱的なパフォーマンスを見せ、会場の熱気は最高潮に。

ステージを終え、座り込んで息を切らせながらも、「わー!」と満足げに笑うイ・ジュンギ。だが、すぐに息を整え、ハットをかぶると「どう?」とファンに問いかける。その表情には、“まだまだ見せられるよ”と言う余裕と遊び心がにじむ。客席からは「かっこいい!」の声が飛ぶと、それに応えるかのようにロボットダンスを披露し、再びファンの期待を煽った。

そして、「それじゃ、最後の曲は…」とファンの心を少し焦らすように口にすると、名残惜しむ声が上がる。そんな反応にイ・ジュンギはにっこりと笑い、「帰りたくなければ、皆さんが思いっきり遊んでくれないとダメですよね。これからダンスパーティを始めたいと思います」と宣言し、「いきましょー!」の掛け声で会場が沸き立つと、G-DRAGONの「POWER」、「HOME SWEET HOME」、「TOO BAD」といったスタイリッシュかつパワフルな楽曲を次々にカバー。続くPSYの「That That」のイントロが流れるとファンも一緒に「Hey!」と声を上げ、会場の熱気はさらに加速。お祭りムードのまま、ブルーノ・マーズの「Uptown Funk」のカバーステージすると、どこにそんな体力が残っていたのかと驚くほど、エネルギッシュなパフォーマンスで会場のボルテージは最高潮に達した。

全身全霊を注いだパフォーマンスを終えると、イ・ジュンギは階段を上って段上がりの中央から、下へと姿を消すようにしゃがみ込み、手を振って退場するふりをするという、茶目っ気たっぷりな仕草で会場の笑いを誘った。「パシフィコ、熱い。エアコン消してるかな?」と呟きつつも、汗を拭いながら終わりの時間へと向かっていった。
「本当に皆さんとお別れする時間です。本当に久しぶりにこうして汗と涙を流し、情熱を注ぎました。皆さんのおかげで充電ができました。皆さんに感謝しています。また、次に会える日まで健康でいて、健康が第一ですよ」と語り、「今まで、皆さんの俳優イジュンギでした」とお辞儀をすると、竹内まりやの「元気を出して」のカバー曲を披露。イ・ジュンギがファンに寄り添い励ますように、優しくあたたかい歌声でファンの心を癒した。

帽子を脱ぎ、幸せそうな笑顔を見せながら「ありがとうございます。めっちゃたくさん、いっぱい楽しみました。みんなが私の家族、私のエネルギーです。最後までどうもありがとうございました。気をつけてね、愛しています」と、ファン一人一人に語りかけるように、丁寧に深くお辞儀をしてステージを後にした。

約3時間半にわたる熱狂と感動のひとときは、イ・ジュンギのファンへの深い愛とプロフェッショナルな姿勢が余すことなく詰まった濃密な一夜となった。心のこもった優しい歌声、回を重ねるごとに磨き上げられるダンス、ファンとの対話に惜しみなく注がれたエネルギー。彼が作り出した空間は、まさに幸福そのものであり、この場を結ぶ“縁”が、ファン一人一人の心に深く根づき、永遠に輝き続ける幸福の記憶として刻まれたに違いない。

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2025/07/15 09:40 配信
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