
「最初のレッスン…良いものは君だけが知っている」
グループ「東方神起」ユンホが伝えたひと言が、予期せぬ反応を呼び起こしている。短く強烈な“レッスン話法”は、社会関係網サービス(SNS)で急速にミーム(meme)として拡散した。真剣な態度、やや気恥ずかしくなる表現、どこかかみ合わないリズム感まで一般大衆は彼の“過度な”を愉快に受け入れて遊ぶように消費し始めた。
「レッスンミーム」は、各種のショートフォームでひとつの遊び文化として拡散している。ユンホが伝えた“アドバイス”は「3番目のレッスン、一喜一憂しない」、「4番目のレッスン、肯定は選択」のような形式に変化している。Twitter、YouTube、Ticktokなどではこれを模写したリールとカバー映像が後を絶たない。
特にMZ世代(ミレニアル世代とZ世代、1980~2000年代生まれ)を中心としたオンラインコミュニティでは、ユンホの話し方を真似たり、新しいレッスンを作り出して“ユンホワールド”に参加する雰囲気だ。バラエティー番組、広告界でも彼の“レッスンキャラクター”を活用した提案が続いているという。
ユンホが注目される理由は、単に口調やミームのせいではない。その中にはデビュー23年目のアーティストの真実味、誠実さ、重みが染み込んでいる。“本気が行き過ぎると笑いになる”というパラドックスは彼にも適用された。しかし、この笑いは嘲笑ではなく好感だ。
これは、K-POPアーティストが自己意識を隠さずに表わす方式で、一般大衆と新しい方式の関係を結んでいるという証拠だ。ユンホは相変わらずステージで、放送で自信のあるメッセージを伝え、一般大衆はその真心を“レッスン”という言語で楽しんでいる。
ユンホの“レッスンミーム”は、一時的な流行以上に実際の成果につながっている。関連の映像クリップは、YouTubeで数百万ビューを越えて話題となっている。SNSのハッシュタグ「#ユンホレッスン」などは、TikTokとInstagramなどでそれぞれ3000件以上のコンテンツが制作されている。
音源チャートの再浮上も続いている。音源プラットフォームMelonによると、今月3日~5日、2021年に発売されたユンホの「Thank U」の鑑賞者数は1か月前の6月3日~5日より、なんと56倍も増加した。音源発売から4年ぶりに再浮上を始めたのだ。
6日には、SMの後輩グループ「RIIZE」のコンサートを訪ねて「レッスン完了」というタイトルで「Thank U」チャレンジ映像を撮影し、24時間が経つ前に600万件を超える視聴数を記録した。
広告界のラブコールも期待されている。“自己啓発”キャラクターとかみ合うモデルのオファー、ユンホのレッスンモーメントを集めた絵文字商品の発売などが挙げられている。
ユンホの“レッスン”はただ単にひとりのアーティストの個性が広がった事例ではない。コンテンツ過剰時代にスターの自己意識とパーソナルブランディングがどのようにミームとつながり、それがファンダムの外部まで拡張されるかを示す事例だ。これはコンテンツ消費を誘導し、ブランド化できる新たな方向に“ミーム”が進化しているという証拠だ。
こうした現象は、2020年歌ピ(RAIN)の「GANG」の再浮上を思い浮かばせる。当時も真剣なパフォーマンスが逆説的に一般大衆の笑いを刺激し、「1日1GANG」シンドロームに拡散され、ピは音楽、バラエティー番組、広告などで第2の全盛期を迎えた。ユンホも今、よく似た地点に立っている。

2025/07/11 12:32 配信
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