
パク・チャヌク監督が映画「仕方ない」がベネツィア映画祭で無冠だったことについての心境と、イ・ビョンホンの受賞を期待した人間として感じた残念さを率直に打ち明けて目を引いた。
パク・チャヌク監督は「仕方ない」の公開を明日に控えた23日午後、ソウル・チョンノ(鍾路)区のあるカフェでインタビューを行った。
この映画は、「すべてやり遂げた」と感じるほど順風満帆な人生を過ごしていた会社員マンス(イ・ビョンホン扮)が突然解雇され、妻と2人の子供を守るため、苦労して手に入れた家を守るため、再就職に向けた戦いの中で起こる話を描く。米国作家ドナルド・ウェストレイクの小説「THE AX」を映画化して注目されている。
「仕方ない」は、キム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」以降13年ぶりに第82回ベネツィア国際映画祭競争部門に招待された韓国映画だ。ベネツィアでの上映会当時、外信がこぞって大絶賛、熱烈な観客反応、評論家スコア満点という驚異的な状況に受賞の期待が高まったが、実際、受賞は不発に終わった。
パク・チャヌク監督は、「みんなが有力受賞候補として期待していただけに受賞が不発となった時、率直に言って残念ではありませんでしたか」という質問を受けると、「これからはトロントだけに行こうと思う。観客賞もくださったし」とし、「初めて私に『カンヌ・パク』というニックネームを付けてくれたのがリュ・スンワンだが、これからは『トロント・パク』と言ってください」と愉快な冗談で爆笑を誘った。
それでも「当時、期待というより希望はあった。イ・ビョンホンが主演男優賞をもらえたらいいなと思っていた。何しろよく演じていたし、マンス(イ・ビョンホン扮)は出ずっぱりじゃないか。僕は他の競争作品を見られなかったから比較が出来なくて残念だが、期待できるんじゃないかと思ってた」と残念さを見せた。
彼は「イ・ビョンホンが大きな賞をもらえたらいいなと思っていた。ただその基準だけで判断した」とし、「いくら芸術映画や独立映画を作る人たちでも、監督同士が実際会ってみるとみんな興行の話をする。金をたくさん稼ぎたいからじゃなくて、こんなに苦労して作ったのだから、一人でも多くの人に観てほしいという思いが大きい。もちろんそんなことはないだろうが、極端に言えば、無料でもいいから観にきてほしい、そんな気持ち」と願いを伝えた。
「仕方ない」は24日に韓国の映画館で公開される。
2025/09/23 21:33 配信
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