「復讐代行人3」キム・ウィソン、黒幕ではなく「真の大人」…光る感情演技

※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

ドラマ「復讐代行人3～模範タクシー」（以下、「復讐代行人3」）に出演中の俳優キム・ウィソンが、その重厚な存在感で作品への没入感を高めている。

去る6日に放送されたSBS金土ドラマ「復讐代行人3」では、15年前のチャン・ソンチョル（キム・ウィソン扮）の過去と共に、「復讐代行サービス」の起源が明かされた。チャン・ソンチョルが15年前に解決できなかった最初の依頼に再び直面することで、ドラマの感情線は一層深まり、キム・ウィソンは物語の情緒を導く中心的な役割を果たした。

特に、過去の法廷でパク・ドンス（キム・ギチョン扮）が崩れ落ちる姿を見つめる場面では、たった一言のセリフもなくキャラクターの感情と重みを完ぺきに伝え、注目を集めた。抑制された視線と微細な表情の変化だけで、状況の悲劇とチャン・ソンチョルの内面的な葛藤を表現し、視聴者の没入感を一気に高めた。

その後、チャン・ソンチョルはパク・ドンスが失われた記憶を取り戻せるよう、静かに寄り添いながら15年間埋もれていた事件の真相へ一歩ずつ近づいていった。アルツハイマーで記憶を失いつつあるキム・ギチョンを見つめる場面で、キム・ウィソンが見せた揺れるまなざしと抑制された感情表現は深い感動を残している。誇張されない感情線から鮮明に現れる重みは、「信じて見れる俳優」という修飾語を改めて証明した。

キム・ウィソンはドラマの中で「ムジゲ（虹）運輸」を率いる代表チャン・ソンチョル役を演じ、鋭いカリスマと温かい人間味を自在に行き来する演技の幅を披露している。特に、長年の傷と罪悪感を抱えて生きる人物の複雑な内面を緻密に描き出し、どのシーンでも深い余韻を残した。

危機に揺るがない態度、そして被害者に向けられる温かい視線を描き、視聴者との共感を形成しているキム・ウィソン。彼が「黒幕」ではなく「人生のメンター」として、今後「復讐代行人3」でどのような活躍を見せるのか、期待が高まっている。

「復讐代行人3」は毎週金・土曜日の夜9時50分に放送されている。