
東京国際映画祭の提携企画として、10月21日から28日まで開催された「2025東京・中国映画週間」の閉幕式&第10回ゴールドクレイン賞授賞式が最終日の10月28日、東京・有楽町朝日ホールにて行われた。
2006年にスタートした「日中映画祭」はことしで20回目を迎え、その節目を飾るクロージングイベントとして、日中両国の映画界を代表する豪華ゲストが集結。クロージング上映作『愛がきこえる(原題:不説話的愛)』主演を務めた張芸興(チャン・イーシン/「EXO」LAY/レイ)が登場し、会場の注目を集めた。そのほか、『完璧に別れるためのTODOリスト』主演の曾夢雪(ジェン・モンシュエ)、日本からは俳優の南果歩、久保田悠来らがプレゼンターとして出席した。
閉会式の時間が近づくと、客席前方の来賓席に、日中両国の豪華ゲストたちが次々と着席。なかでも、張芸興が姿を現すと会場は一気にざわめき、多くのカメラマンが彼を囲むように押し寄せた。そんな中、ファンの呼びかけに笑顔で応える張芸興の姿が印象的だった。
閉会式は、オープニングアクトとして歌手のNozomi Lynが中国で大ヒット中の映画『長安のライチ』を歌う中、華やかなダンサーのパフォーマンスが繰り広げられ、日中映画祭実行委員会芸術顧問の栗原小巻や中華人民共和国駐在日本国特命全権大使の呉江浩(ゴコウコウ)によるあいさつ、フォトセッションなどが行われた。
閉幕式&授賞式では、「2025東京・中国映画週間」で上映された作品の中から各賞が発表された。
・最優秀賞アニメーション作品賞:『聊斎:蘭若寺』
・新鋭監督賞:『完璧に別れるためのTODOリスト』の夏雨(シア・ユイ)
・実力俳優賞:『誤殺3~喪失の連鎖~』の肖央(シャオ・ヤン)
・最優秀主演女優賞:『完璧に別れるためのTODOリスト』の曾梦雪(ジェン・モンシュエ)
・最優秀主演男優賞:『愛がきこえる』の張芸興(チャン・イーシン)
・最優秀監督賞:『餃子クイーーン!』の劉偉強(アンドリュー・ラウ)
・最優秀作品賞:『誤殺3~喪失の連鎖~』
「最優秀主演男優賞」受賞した張芸興は、「東京・中国映画週間に心から感謝します。この映画のおかげでシャオマー(小馬)という役に出会えました。どうしてこの役を引き受けたかというと…」と中国語で話すと、ここで突然日本語で「なぜなぜ?」と言って日本のファンを笑顔にさせる。続けて「このシャオマーという父親が娘に注ぐ深い愛に心を打たれたからです。それは偉大で強い愛です。この映画を通してより多くの方が手話を学び、聴覚障害のある方々と心を通わせるきっかけになればと思います」と伝えた。最後に「多くの方から“アイドルは映画を上手く演じられないし、俳優としてもやっていけない”と言われることがあります。きょう、ここに立っているのはアイドルであり、俳優でもある張芸興です。ありがとうございます」と力強く語ると、会場は多くの拍手と歓声に包まれ、まさに沸き上がる瞬間となった。
クロージング上映作『愛がきこえる』の舞台あいさつでは、張芸興がステージに上がると、日本語で「来ていただいてありがとうございます」と笑顔であいさつ。日本のファンに会えた気持ちを聞かれると、「本当にうれしいです」と日本語で答えた。
東京での食体験について聞かれると、「すべて食べました。なんでも頼んで全部食べました」と笑いながら答え、さらに「一番やってみたいのは、いつかファンの家に行って、ファンにご飯を作ってもらうことです」と告げると、会場からは「私の家に来て!」と大歓声が上がった。
「ファンに伝えたいことは?」という質問には、日本語で「東京の一番は、東京タワー…。私はそう思いません。東京一番はみなさんです!」と伝え、ファンを喜ばせた。
頑張って日本語で答えていたため、司会者に「日本語が上手」と言われると、彼は「最近ずっと真剣に英語を勉強しているのですが、英語が上手になったら日本語も学ぼうと思っています。日本語は五十音を勉強している段階です。でも、もっとたくさんの人に中国語を勉強してもらえたらと思います」とほほ笑んだ。
最後には、ファンを代表して、小さな子供が花束を贈呈し、張芸興も優しい笑顔を見せると、ファンもその笑顔にほっこり。メディア向けのフォトセッションを終えた後も、名残惜しそうに手を振るファンの声に包まれながら、ステージを後にした。







2025/10/29 13:56 配信
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