
※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
女優キム・セジョン(元gugudan)が、「魂チェンジ」という設定を完ぺきに演じ切り、多層的な演技力を披露した。
キム・セジョンは、21日と22日に放送されたMBC金土ドラマ「この川には月が流れる」の5、6話で、魂が入れ替わったイ・ガン(カン・テオ扮)をダリの体で表現するという難易度の高い演技を、繊細な表情と話し方の変化で見事に演じ切り、ドラマへの没入感を最高潮に引き上げた。
この日の放送では、ダリが水に落ちた瞬間、世子イ・ガンと魂が入れ替わるという予期せぬ状況に直面した後の展開が描かれた。ダリは内官として宮廷に入り、混乱した現実の中で魂を元に戻すため、水に落ちた瞬間を再現しようとするうち、ついにイ・ガンとキスすることになり、ときめきと緊張感が入り混じった心情を描き出した。ダリはイ・ガンの人生を生きることになり、その過程でイ・ガンが抱えていた傷や痛みに向き合い、互いの感情のラインが徐々に変化していく様子を丁寧に積み重ねていった。
また、ダリはわらじの代わりに花飾りのある靴を履く人生、そして一箇所に根を下ろしたいというキャラクターの現実的な欲望を力強く表現した。提調尚宮の不妊薬による脅迫にも毅然と立ち向かい、提調尚宮(チェジョサングン、女官長)が投げ入れた火鉢の中の花飾りの靴を自ら取り出すシーンでは、ダリ特有の強靭な尊厳と主体的な態度が際立った。
キム・セジョンは、ダリの体に入ったイ・ガンという複雑な状況を繊細に演じ分け、単純なコメディーにとどまらない演技の転換を見せつけた。チュンチョンド(忠清道)の方言を話していた行商人ダリの面影は消え、イ・ガン特有のきちんとした話し方と抑制された表情、さらには呼吸まで完ぺきにコピーした演技で、「魂チェンジ」という設定に現実感を与えた。
特にキム・セジョンは、ディテールを活かした外見的な表現はもちろん、イ・ガンの切実な感情と細やかな性格まで完ぺきに演じ切り、幅広い演技のスペクトラムを展開した。イ・ガンバージョンへと180度転換された感情表現は、単なる真似ではなく演技に集中できる流れを生み出し、「キム・セジョンがまさにジャンル」という絶賛を受けた。
MBCドラマ「この川には月が流れる」は毎週金、土曜日に放送されている。
2025/11/24 08:46 配信
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