©LAPONE ENTERTAINMENT

2025年は、INIにとってグループとしての成熟と、メンバー個々の表現領域の拡張が同時に進んだ一年だった。
楽曲リリースや全国アリーナツアーといった王道の音楽活動に加え、映画、ドラマ、フェス出演、さらにはメンバー主導のクリエイティブ企画まで──活動の射程は大きく広がった。

■ 音楽シーンで存在感を示した楽曲リリースとアワード受賞

年初、TVアニメのオープニングテーマとして起用された「Make It Count」がデジタル配信され、INIは新たなリスナー層へのアプローチに成功。
作品の世界観に寄り添いながらも、グループのエネルギーを感じさせる楽曲は、タイアップ曲としての役割を超えた存在感を放った。
また、音楽アワード『MTV VMAJ』では、「Best Choreography(最優秀振付け賞)」を受賞。
パフォーマンス力、とりわけダンス表現の完成度が高く評価され、INIが“ライブで観るべきグループ”であることを改めて印象づけた。


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■ 3RD ALBUM『THE ORIGIN』と全国アリーナツアーで示したグループの現在地

2025年の活動を象徴するのが、3RD ALBUM『THE ORIGIN』のリリースだ。
グループ名の“原点”を想起させるタイトル通り、これまでの歩みを踏まえつつ、次のフェーズを見据えた作品として位置づけられた。
アルバムを引っ提げて開催された『2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]』では、5都市を巡る全国アリーナツアーを敢行。
スケール感のある演出と安定感のあるパフォーマンスで、アリーナクラスのステージを堂々と成立させた。
さらに、『THE ORIGIN』の発売を記念し、東京・歌舞伎町シネシティ広場で実施されたシークレットライブも話題に。
街中という開かれた空間でのパフォーマンスは、INIとファンとの距離をより近いものにした。



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■ ライブとフェス出演で証明した「現場力」

音楽番組と連動したライブイベント「INITIME MUSIC LIVE」は、配信とリアルを横断する形でINIの魅力を伝える企画となった。
スタジオを飛び出し、観客の前で魅せる力こそがグループの強みであることを改めて示したと言える。
夏以降は大型フェスへの出演が続き、「SUMMER SONIC 2025」大阪公演、「ROCK IN JAPAN FES.2025」、「LIVE AZUMA 2025」など、国内有数の音楽フェスに登場。
既成の枠にとどまらないステージングで、フェス特有の観客層にも強い印象を残した。


ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025


■ 初のドキュメンタリー映画で描かれた“舞台裏”

グループ初となるドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』の全国公開も、2025年を語るうえで欠かせない出来事のひとつ。
華やかなステージの裏側にある葛藤や努力、メンバー同士の関係性にフォーカスした本作は、INIというグループの“人間的な部分”を可視化した。
アーティストとしてだけでなく、一人ひとりの成長物語としても受け取れる作品となった。


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■ メンバー主導の表現へ──セルフプロデュース企画「INI STUDIO」

2025年は、INIが“自ら表現を生み出す存在”へとさらに進化した年でもあった。
その象徴が、公式YouTUbeチャンネル内のメンバープロデュース企画「INI STUDIO」である。
「INI STUDIO」は、企画立案や表現の方向性にメンバー自身が関わり、音楽や映像をはじめとするクリエイティブを発信していくプロジェクト。
ステージ上では見えにくい個々の視点や感性が反映され、ファンにとっては新たなINI像に触れる場となった。
この取り組みは、メンバー自身が主体的に“創る側”へと立場を広げていることを示している。



■ メンバー個々の活動が拡張した一年

2025年は、個人活動の充実も際立った。
髙塚大夢は民放連続ドラマで初のレギュラー出演を果たし、俳優として新たな一歩を踏み出した。
許豊凡も連続ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』で初レギュラー出演。
さらに、NHK放送100年特集ドラマ『火星の女王』へのキャスティング、2026年1月から放送開始となるフジテレビ新・月9ドラマ『ヤンドク!』で研修医役に抜擢されるなど、俳優としての存在感を一気に高めている。


■ “街”とつながる企画、ファンとの距離を縮める試み

音楽や映像にとどまらず、日常空間へと広がる企画も印象的だった。
INIラッピングラピート「マジラピ号」の運行や、後藤威尊と佐野雄大が南海難波駅の1日駅長に任命されるなど、日常空間にグループの存在が溶け込む企画が実現。
また、尾崎匠海と藤牧京介による全国各地での路上ライブ、「HAPPINESS JAM 2025」への出演など、ファンとの距離を縮める取り組みも継続的に行われた。


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■ 冠番組と海外評価――活動の射程は国内外へ

配信分野では、「LAPONE×Lemino」第2弾として、INIの冠番組『DELISH INI』がスタート。
パフォーマンスだけでなく料理の腕前でも魅了できるかを競い、 INIにゆかりのあるシークレットゲストが登場するなど、バラエティ性の高い内容を通じ、音楽活動とは異なる魅力を発信している。
さらに、『2025 KOREA GRAND MUSIC AWARDS』では「Kpop Global Artist」を受賞。
国内にとどまらず、グローバルシーンにおける存在感を改めて印象づけた。


写真提供=KGMA組織委員会


■ 【総括】INIにとっての2025年――“集団”と“個”、そして“創造性”が交差した一年

2025年のINIは、グループとしての完成度を高めながら、メンバー一人ひとりが異なるフィールドで存在感を発揮した一年だった。
そこに「INI STUDIO」というセルフプロデュースの軸が加わったことで、表現の幅と深みはさらに増している。
積み重ねた経験は、次なるステージへの確かな土台となるはずだ。
INIがこの先、どのように“その先の景色”を更新していくのか。2026年以降の展開にも、大きな期待が寄せられている。

2025/12/14 18:00 配信
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