【インタビュー】「捏造された都市」作家、「チ・チャンウクの演技はとても素晴らしい。最も輝く宝石はD.O.(EXO)」

ディズニープラスのオリジナルシリーズ「捏造された都市」が、世界的な人気に支えられてオ・サンホ作家の書面インタビューを公開した。

平凡な人生を送っていたテジュン(チ・チャンウク)がある日、凶悪な犯罪に巻き込まれて刑務所に行くようになった。すべてはヨハン(ド・ギョンス:「EXO」D.O.)によって計画されたことが分かり、彼に対する復讐を行うアクションドラマ「捏造された都市」が、悔しくも濡れ衣を着せられた男が復讐をするまでの興味深い設定と迫力ある展開、休むことなく吹き荒れる熱いアクションなど、刺激的なストーリーを執筆したオ・サンホ作家の一問一答を公開した。

以下、「捏造された都市」オ・サンホ作家書面インタビュー全文

Q. 「捏造された都市」が韓国内外で多く愛されたが、これに対する感想は?

難しくて、大変で、撮影が危険なシーンも多かった私たちの作品が、無事にすべての撮影を終えて視聴者の方々に披露されてとても幸運だった。たいへん愛されることになり、この上なく嬉しくて光栄な思いだ。『捏造された都市』を選択してくれた皆さんに感謝する。

Q. 映画「操作された都市」に続き、「捏造された都市」を作業したが、映画とシリーズという形式の変化でどんな部分に重点を置いて作業したのか?両作品の共通点と最大の違いも聞きたい。

悔しくも濡れ衣を着せられたテジュンが。自身を地獄に落としたヨハネに復讐するという大きな物語のアウトラインはそのまま持ってきた。変化した点は、昔と違って今のテジュンは、ニュースが出ればこれを真実だと受け入れる前に、これが本物のニュースなのか、偽のニュースなのかをまず区別し、本当だと判断されて初めて情報として受け入れると思う。映画「操作された都市」はシステム的な操作に主点を置いたが、シリーズ「捏造された都市」のヨハネはこうした選別作業に介入し、ひとりの個人を共同体から徹底的に疎外し、断ち切るという方法に主点を置いた。現実の制度が無数の嘘の中に隠された真実を完ぺきに選別できないその限界点にヨハネという人物が現れ、そのキャラクターデザインにたくさんの努力を傾けた。

Q. 完成した「捏造された都市」をど思うか?脚本をうまく盛り込んだシーンと脚本よりもより立体的で魅力的に表現されたキャラクターがあるか?

あえて一場面を選ぶとしたら、6話のカーレーシングシーンは韓国でもあまり試みてこなかったかなり難しい撮影だったにもかかわらず、シナリオに表現された以上に見事なシーンになったと思う。現場で最善を尽くしたパク・シヌ監督、体当たりで頑張ってくれたチ・チャンウク俳優とド・ギョンス俳優、イ・グァンス俳優をはじめ、現場にいたすべてのスタッフと俳優の方々に感謝する。

Q. 華やかなアクションと復讐劇の中でもキャラクターのケミストリーが輝いた作品である「捏造された都市」。俳優たちの演技で完成された印象深いキャラクターの組み合わせがあれば聞きたい。

ひとつだけを選べないほど、すべての俳優の熱演が際立っていたと思う。

Q. 映画「操作された都市」のクォン・ユ、ディズニープラスオリジナルシリーズ「捏造された都市」のテジュンを俳優チ・チャンウクが演じた。「チ・チャンウクがまさにジャンルだ」と表現されたが、チ・チャンウク俳優のクォン・ユに続き、テジュンを見た感想は?

劇中のチ・チャンウク俳優を見ていると、彼が泣けば一緒に悲しくなり、怒れば腹が立ち、笑えば一緒に楽しくなるような特別な魅力があると思う。「捏造された都市」が主人公の感情の幅がとても大きい作品だが、それを表現したチ・チャンウクの演技力がとても素晴らしく、まるでチ・チャンウク自体がジャンルのような感じがしたと思う。

Q. ヨハンはこれまで見ることが出来なかったド・ギョンス俳優の悪役演技で話題を集めた。ヨハンというキャラクターを構築する時、そしてド・ギョンス俳優とのマッチングについて考えていたのか?ド・ギョンス俳優のヨハネを見た感想は?

「捏造された都市」で最も輝く宝石はヨハネを演じたド・ギョンスではないかと思う。ややもするとありふれて見られるキャラクターをド・ギョンス俳優ならではの感情と呼吸で、これまで見たことのない悪役を作り出したと思う。ひたすら、ド・ギョンス俳優の力だ。

Q. 毎週公開されるたびに視聴者の熱い反応があった。各回ごとに変化を与えたが、どんなコンセプトで構成したのか?

ひとつの復讐劇だが、見せる形式は毎週雰囲気の違う犯罪娯楽映画を見るような感じを与えようと思った。ひとつのドラマの中でジャンルがずっと変化していくが、俳優の演技の感情や撮影と演出で色々と予期できない難点が多かったが、よく具現してくれたと思う。

Q. 毎回エンディングが印象的だった。次回への期待と興味を刺激する場面とセリフで話題を集めたが、エンディングを構成する際に最も重要だと思った部分があったのか。また毎回エンディングのポイントをどのようにとらえたのかが聞きたい。

テジュンがヨハネに近づく距離と感情をステージ別に分けようと努力した。ヨハネの所に行くためにむやみに出ようとし、誰かわからないのですぐ隣にヨハネがいるのに遠のいたり、罠だとわかっていてもヨハネが教えた真犯人を訪ねるしかなかった。そしてついにヨハネを探して行くその過程でテジュンが感じた感情の頂点を毎回重要ポイントにした。

Q. ヨハネと乳母の関係、隠された物語に視聴者の関心が大きかった。乳母の行方と最後について様々に解釈されているが、この部分について作家の意図があるのかを聞きたい。

乳母は現在のヨハネに大きな影響を与えるしかなかった人物だ。自身の両目を見えなくしたのに、それを愛だと思った乳母がヨハネの死をどのように受け入れるだろうか。もしビハインドストーリーが続くとしたら、その中心に乳母がいるだろう。

Q. テジュンは復讐に向かって最後まで走るが、復讐の最後の選択はヨハネの死ではなかった。テジュンの最後の選択が示す意味は何なのか?エンディングを通じてどんなメッセージを伝えたかったのか?

テジュンは自身を地獄に落としたあいつに復讐をし、捏造された自身の人生を取り戻したかったと思う。そして、いざその瞬間が近づいた時、テジュンは感じただろう。ヨハネを殺したところで、めちゃめちゃになった自身の人生が完全には以前のように戻らないということを。そして、ご存じだろうが、テジュンはこれまで一度も人を殺したことがなかった。瞬間ごとに殺したいと思ったことはあっても、ただ一度もそうしなかったのが「捏造された都市」のパク・テジュンだったと思う。

Q. テジュンの幸せな日常の背後、黒に部屋で誰かがすべてを見守っているような視線が収められたエピローグで見せた理由があるか?

そこに座っているのが誰なのか。乳母なのか、ヨハネなのか、それとも別の誰かなのか。話は終わらず、視聴者の心の中でずっと続くことを願っている。

D.O.(EXO)


2025/12/10 16:29 配信
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