
12月7日(日)よりPrime Videoで独占配信中の韓国ドラマ「明日はきっと」は、優しく誠実なイ・キョンド(パク・ソジュン)と、自由奔放なソ・ジウ(ウォン・ジアン)が、年月を経て再び向き合う大人のラブストーリー。今回、主演のパク・ソジュンとウォン・ジアンがプロモーションのために来日し、インタビューでドラマ出演の決め手や役作り、お互いの印象などについて語ってくれた。
イ・キョンドを演じたパク・ソジュンにとって、今回の作品は7年ぶりのラブロマンス。一方、そしてソ・ジウ役を務めたウォン・ジアンは、ドラマ「イカゲーム」シーズン2のクールなセミ役を演じ、日本でも絶大な人気を誇る俳優。今回、なぜラブロマンスというジャンルに挑戦しようと思ったのか、2人にその理由を聞いてみた。
パク・ソジュンは「特に“ロマンスだから”選んだわけではありません。皆さんは“ロマンス”とか、そういうキーワードをすごく重視して考えるようです。でも僕の立場では、ジャンルよりも“この人物の成長”や“その過程で生まれる物語”のほうが重要で、そういったストーリーを選んでみたら、たまたまジャンルがロマンスだった、というだけです。だからロマンスが選択の重要なキーワードだったわけではありません。物語がとても面白かったし、このキャラクターを本当に表現してみたかった。僕にとってはそのほうが重要でした。そして物語が面白いからこそ、このキャラクターをどう演じれば物語をもっと生かせるか、そういう考えをたくさんしながら撮影期間を過ごしました」と落ち着いた口調で話した。
続いて、ウォン・ジアンは「私はまだもっと学ばなければいけないこと、経験しなければいけないことがたくさんあると思っています。そんな中で、さまざまなジャンルに挑戦してみることが重要だと思いました。俳優として長く仕事を続けていくためには、それが大切だと思いました。今回の作品は演じる年齢の幅が広くて、長い時間軸で丁寧に追っていく物語で、一人の人との関係を中心に描く物語だったので、とても繊細さが必要な作品でした。だから、私にとって大きく成長できる作品だと思いましたし、一緒に演じる人たちからも多くを学べると思いました」と、自分の考えをゆっくりと言葉にした。
たまたま選んだ作品がロマンスだったと語るパク・ソジュンだが、ロマンス出演は実に7年ぶり。ウォン・ジアンにとっては、成長のために挑んだ作品だという。そんな2人の俳優人生において、この作品はどんな意味を持つのだろうか。ウォン・ジアン「私にとっては、本当に大きな意味として残ると思います。長い時間軸の中でさまざまな姿を演じる作品でしたし、周りの方々からたくさん支えていただいた記憶もあって…そういう点でも特別な作品になりました」と語った。一方、パク・ソジュンは「少し真面目さを抜いて言うのなら…二十歳の役を演じられる最後の作品になるんじゃないかなと思います(笑)」と冗談めかしながら笑顔を見せた。
今回が初共演となる2人。互いの魅力について尋ねると、パク・ソジュンは「一番は “新鮮さ”じゃないかなと思います。もちろんいろいろな魅力は当然ありますが、僕がウォン・ジアンという俳優について知っていることがそんなに多くなかったので、過去のフィルモグラフィーよりも、実際に会ったときに感じたその感覚のほうが重要だったと思います。だから、そのすべてが新鮮さとして一番大きかった気がします」と答えた。
ウォン・ジアンは「私はソジュンさんから一番多く感じたのは“安心感”です。相手の方にもそれなりの負担やプレッシャーがあったと思いますが、それでも現場の雰囲気や、皆が一緒に過ごす空間をすごく楽にしてくれる、余裕を持って包み込んでくれる、そういう部分がありました。そして一緒に演技して呼吸を合わせながら、私がやってみたいことを自由に表現できるように、最初からとても楽な環境を作ってくださいました。本当にいろいろ待ってくださることもありましたし、実際に時間がかかるシーンもあったんですが、すごく配慮してくださって。そういうところから来る“安心感”が私の記憶に一番大きく残っています」と語った。
物語は二十歳で恋に落ち、二度の別れを経験した2人が、30代後半になって思いがけない“三度目の再会”を迎えるというもの。異なる年代を演じ分けるためには、外見はもちろん、演技のニュアンスにも細やかな変化が求められる。そこで、その難しさについて2人に聞いてみると、ウォン・ジアンは、外見の変化が非常に大きかったと振り返る。彼女は「まず外見的な部分でもかなり変化があります。着ている衣装の雰囲気、メイク、ヘアスタイル、見た目だけでもひと目で年代が分かるようなキャラクターなんです。その部分については、監督さんやスタイリストチームとたくさん話し合いました。そして何より重要だったのは、キョンドとの関係をどう描いていくかという点。年齢によって抱える悩みが違うので、それを考えながら呼吸を合わせようと努力しました」と語った。
一方、パク・ソジュンは対照的だ。彼は「僕は変化をあまりつけないように努力しました。外見的な部分でも、なるべく変化をつけないようにしました。衣装やメイクなどもキャラクターを表現する重要な要素ですが、そこに大きな変化を加えないことが、キョンドという人物らしさを出すのにむしろ合っているんじゃないかと思ったんです。なので実際、衣装もあまり多く使わず、以前着ていた服をそのまま着回したり、そういうふうに雰囲気を作ろうとしました。外見の表現すらもキャラクターの性格を表すものだと思うので、“この時はこうだろう”ではなく、“ずっと一貫している”という感覚が大事だと思いました」と静かに語った。
インタビューの現場は、日韓の多くの関係者に囲まれていたことやウォン・ジアン自身も緊張しやすいタイプだということもあって、どこか緊張感が漂っていたが、果たしてドラマの撮影現場ではどんな雰囲気だったのだろうか。
パク・ソジュンは「現場の雰囲気は、本当に良かったです。スタッフの皆さんとの息もすごく合っていました。撮影量が多い日でも、みんなで少しずつ努力すれば早く終われるんじゃないかなと思って、お互いにちょっと急かしたりもしながら(笑)、早く終わった日もありました。重要なシーンを撮るときにもたくさん助けてもらいましたし、とても良い現場でした。」と、笑をこぼした。
ウォン・ジアンは「現場の雰囲気はとても楽で、すごく良かったです。私はまだ新人で現場経験も多くありませんが、たぶん長く記憶に残って、あとで懐かしく思う現場になるんじゃないかと思います。撮影が終わって時間が経つほど、ますますそう感じます。私が気楽にいられるように、監督さんもソジュンさんもすごく気を使ってくださいました。本当に感謝しています。とても居心地が良かったです」としみじみとそう語った。
この作品を見た人たちにどんな感情を抱いて欲しいか尋ねると、パク・ソジュンは「誰にでも “初恋” ってありますよね」と切り出し、日本語でも「初恋」と口にする場面もあった。続けて「二十歳から30代後半までずっと見ていられるというのは、ある意味では少しファンタジーのようでもあります。でも、初恋って誰にでも一度はあったと思うので、その時代を思い出せる時間になるかもしれません。もし初恋の人と結婚した人がいれば、「あの頃どうだったっけ?」と振り返ることもできると思います。見る人の立場によって受け取り方は大きく違うと思いますが、僕自身も共感できるポイントが多かったので出演したので、誰もが共感できる部分があると思います。2人のキャラクターを軽く追いながら、共感できる部分は共感して、楽しんでいただければと思います」と語った。
ウォン・ジアンは「何より、気楽に見ていただきたいです。最初はとても遠い話のように感じたんですが、撮影しながら「これは私たちの身近にもある話だ」と思うようになりました。食事しながらでも気軽に見られる作品になればいいし、そう見ていただければ嬉しいです」と話す。するとパク・ソジュンが「たくさん考える必要はないと思いますが、感じるものは多いと思います。なので、ジアンさんは“気軽に楽しめる作品”という表現をしましたが、実際の撮影では本当に苦労して丁寧に作ったので、その感じがそのまま伝わるんじゃないかと思います」と言葉を添えた。
最後に、日本版タイトル「明日はきっと」にちなみ、「明日は◯◯」の◯に入る言葉を挙げてもらった。
パク・ソジュンは少し考えたあと、「明日は早く起きるぞ!(笑)」と答え、「今日は早く起きたんですけどね(笑)」と朝が苦手だという素顔ものぞかせた。次に、ウォン・ジアンは「すてきな質問ですね」とふわりと笑みを浮かべ、「明日はきっと良いことがある! この作品も同じで、“希望”を語る作品だと思っています。タイトルからも感じられると思いますが、『明日はきっと良いことがあるよ』と誰かに言ってあげられれば良いいですね」と語った。
作品に向き合う真摯(しんし)な姿勢が言葉の端々に宿っていたパク・ソジュンとウォン・ジアン。そんな中でも時には砕けた言葉で場を和ませてくれた2人。インタビューを通して、作品の魅力と2人の熱意が改めて浮き彫りになった。ぜひ、「明日はきっと」を観て確かめてほしい。
韓国ドラマ『明日はきっと』概要
タイトル:『明日はきっと』(原題:ギョンドを待ちながら/英題:Surely Tomorrow)
配信日:Prime Videoにて12月7日(日)より独占配信中、毎週日月に1話ずつ配信
キャスト:パク・ソジュン ウォン・ジアン ほか
監督:イム・ヒョヌク 脚本:ユ・ヨンア 主題歌:ソン・シギョン
コピーライト:©SLL Joongang Co.,Ltd. All Rights Reserved.







2025/12/11 11:10 配信
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